はてなキーワード: ブルカニロ博士とは
これ、「男女逆なら散々叩かれるはず~」というコメントを結構見たけど、個人的には挙げられる例がなんかピントずれてる気がするんだよね。
男女逆にした例として、
「ナース服と献身的で優しい女性に萌えるから看護学校に進んだ」とか
「華やかでスタイルの良い美人が多かったからアパレル系の職場で働いて毎日目の保養にしてる」とか、
だとニュアンスが違って、
「普段はコミュ症だけど宮沢賢治の話題になると銀河鉄道の夜ブルカニロ博士篇について熱く語りだし、その後はオノマトペで会話しようとしてくるような浮世離れした文学少女が好きで~」とか、
「ハリネズミとか芋虫みたいな服を最高に美しいと思って真剣にデザインしているような独創的な世界観の女性が好きで服飾系の学校に進んだが…」とかそういう話だよね。
つまり、増田にとって実利はないんだけど、「相手が好きなものに熱中し、その道を真摯に極めていく姿」にフェチズムを感じていると思うんだよね。
相手の視界に増田が入っている必要はないわけよ。まさにファン。本当に上手い表現だなぁと思った。
そして、例の増田ほどではないにせよ、女友達と会話していると、そういうフェチを持った女性は少なくないように思われる。
男性の細かい発言とか日常生活で垣間見える性格とか、かなり観察していて、ピンポイントでマニアックなポイントで恋に落ちた話をよく聞いた。
対して男性は、惚れている女性の内面についても、捉え方の大雑把な人が多い気がする。
「いつも明るくて前向きなところに癒される」とか、
「自分といるとよく笑ってくれるから嬉しかった」とかはわりとよく聞くんだけど、
なんか、彼女が一人でいるときどんな風に過ごしているかはあまり気にならないんだろうか、そんな解像度で結婚まで決めてしまって大丈夫か、みたいに思うときがある。
まあでも、女性に対してだけでなく、自分自身の内面についても解像度が低い人が男性には多いと感じる。
仕事や家庭でストレスを少しずつ貯めているのに、自覚がなく、ある日突然ぽっきり折れてしまうような人。
男ならうじうじするな、女々しくするなと言われて育った影響とか、成果主義の仕事だけを長くしてきた影響もあるんだろうけどね。
そういう事情があるにせよ、女性の内面に興味が薄そうな男性が多い世の中で、自分には利益もないのに女性のオタク気質に好感を持って性的にも惹かれる男性がいるとしたら、
それほど悪い気もしないのではないか、と私は思いました。