2023-11-28

いじめる側の辛さについて

クラスメイトと久々に飲んだ時にも話題になったよ。

俺らが中学生ときにやってたのは、間違いなくイジメだったよな… って。

当時はまだ姉が生きていて、俺んちの家庭も安定状態だった。

ソドムゴモラ双子姉妹だった。

男子たちはソドムに向かって、カワイイよな、と言ってたんだ。

アイドルみたいだ、女優としてやってけるよ、とか恥ずかしげもなく口々に褒めた。

………ゴモラの前だけで。

客観的に見るとソドムゴモラの可愛さに上下なんて付けられないと思う。

追記注・いや、可愛さを評価するのがそもそも加害か……)

だけど俺たちは、わざと、あえて、ソドムゴモラが2人でいるとき

意識的ソドムだけを持ち上げたんだ。

最初苦笑いしていた2人だったが、ソドムはある日、俺らに聞いた。

笑顔が素敵っていうけどさ、ゴモラはどうなのw」

え…

普通かな。まあ普通の可愛さだよ。まあまあ可愛いよ。

暗黙のうちに「でもソドムの方が」などという露骨比較をしない空気が出来てた。

ただ片方を放置してもう片方だけを一方的に恥をかき捨てて(というか何故か恥ずかしいなんて思わなかった、俺は)褒め続ける、それがゲームルール

ゴモラは元々口数が少なかったが、いじめを経て「私は死んだ方がいい」と良く言うようになったらしい、俺らの前に顔を出すことも、ほとんどなくなった。

何故こんなノリをやってたのかと聞かれたら、誰も答えられないと思う。

開き直ってるように聞こえるかもしれないが、正直、暇だったから、としか言えない。

何かの鬱憤を晴らしたかったわけでもない。

内輪ノリブームを…… ただ愉しんでたんだ。

青春時代高校から大学の間は、いじめてた記憶を思い出さなかった。

本当に1コマも、一瞬たりとも頭をよぎらなかったと思う。

でも、どういうわけか? 大人になってからは、よくフラッシュバックする。

突然、あの頃自分たちがしていたことについて、皿洗いしてるときとか、帰り道とかで。

予兆もなく後悔の念が襲ってくる。

クラスメイトも言ってた。

いじめてた事を今更謝るのも自己満足だろーし、抱えていくしかないんだろうな…。」

自分勝手かもしれねーけどさ、おれ自身が罪悪感で辛えよ」

いじめる側の辛さについて、全然知られてないっぽいので日記を書いた。

言うまでもなく、ゴモラの比じゃないほどのキツさだろうけど、それでも生きづらさではあるだろう。

いじめる側の心のケアって、今の日本社会では全然されてないと思う。

前触れなく突然脳裏に浮かぶアルバムの中の、表情が消えて能面のようになったゴモラの顔。

心のケア必要性って完全にゼロとみなされて無視されてる。

いじめはされる側もする側も苦しい、悲しい出来事なんだ。いじめてた側が言うのもおかしいのかもしれないが。

  • ます乙。 日記の前のやり取りで合いの手を入れてた者です。 いじめてた側も同じように確かにフラッシュバックする、と言うことが確認できた。

  • 小学校時代いじめられたけど、いじめる側も後悔するんだと知って、なんだか救われた。 いや、あなたを腐したいんじゃなくて、一般論として。 私をいじめてた人らも大人になって泣い...

    • もちろん赤の他人として増田さんがやってたいじめを許すって意味じゃないので、念のため。 許しを求めてたりはしないのは理解済みです。

  • 自民党にプッシュしてみてはどうか。「いじめッ子の心のケア」を政策にしろってさ。

    • なんでそういう今までになかった新しいアイデアを自民党に言うんだよw 革新的な新政策を言い出すのは外側にいる野党であるべきだろ。

  • いじめられた側としては二度と関わりたくないと思ってますので、罪悪感とかどうでもいいから二度と関わらないように気をつけながら暮らしてもらえればそれでいいです。

  • たしかに、いじめっ子が無視されてる現状は問題ではあるけどさ。 まず、いじめられっ子のケアが先でしょ。 肌感覚的には 6:4 くらいでいい。 ただし厄介なのは、いじめられっ子の...

  • 何を後悔するのか? この社会に不足しているのはマウントの正当性だ。 なぜ人はマウントするのか? マウントし合うことで競争が産まれ、強いものが生き残るからだ。 強いものが生き...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん