2022-04-24

信じられないかも知れないが「宇崎ちゃんは遊びたい!」は

少年漫画の皮を被った少女漫画

ドラゴンコミックスエイジは少年漫画レーベルのため「宇崎ちゃんは遊びたい!」は間違いなく少年漫画カテゴリで展開・販売されているのだけれど、ストーリーを読み込めば読み込むほど少女漫画的なストーリーであったりする。
言うなれば少年漫画誌の中で連載されている少女漫画なのだ

宇崎ちゃんセンパイ出会いからして宇崎ちゃんセンパイへ悪印象を持っており、その後に部活動の中でセンパイの良さに気付いていくという過去談がある。少女漫画のド定番シナリオだ。

そのセンパイキャラクター像だが、不器用で鈍感で人付き合いが苦手で、限られた人とだけコミュニケーションを取るような性格だが、宇崎ちゃんには心を開き、更には作中で宇崎ちゃんを裏切ることはないと明言されていたりもする。
しかも目つきは悪いが高身長の細マッチョ武術を修得しており、勉強もそこそこできる様子、バイトに明け暮れる忙しさの中で、押しか女房のように突撃する宇崎ちゃん文句を言いつつも相手をするという優しさがある。
これが少年漫画王道的な無気力主人公であれば、次々と異性を虜にしてハーレムを築くところだがセンパイが真に受け入れるのは宇崎ちゃんのみなのである

宇崎ちゃんは男へ尽くす都合のいい女と表面上は見て取れるが、実際のところはハイスペックセンパイ突撃してくる宇崎ちゃんに尽くすというストーリー構成だったりする。

もちろん少年漫画レーベルの都合上、宇崎ちゃん水着を着用させたり胸を強調するような表現散見されるものの、それと同等レベルセンパイの細マッチョさも強調されている。
何なら酒に酔わせて自由にしてしまうという18禁では定番シチュエーション自由にされる対象センパイのほうである(自由にすると言っても全年齢なので本音を言わせるに留めているが)。

印象を誘導したいわけては決してない。
「宇崎ちゃんは遊びたい!」を読めば読むほど「センパイではなく宇崎ちゃんに都合のいいストーリー仕立て」であることに気が付くだろう。
無料公開している部分だけでも良いので読んでみよう。ストーリーが進めば進むほどに少年漫画としてのメッキが剥がれ落ちていくことがわかるはずだ。
ストーリーがまったく同じで絵のタッチ少女漫画だったら誰も気付かないのではないか

しかし決して少年漫画誌の中に少女漫画があることへ非難を寄せたいわけではないと理解しておいて欲しい。
そんな前例いくらでもあるし、逆パターンだっていくつも読んできたのだから
月曜日のたわわ」が話題になってるときなので改めて「宇崎ちゃんは遊びたい!」がどんな内容なのか確認してみると良いかも知れない。

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