衝撃的だった。国会が動いたんだから。一人の母親の叫びは国を動かした。今でも凄いと思う。
話は変わって、てんかんがメディアに取り上げられる時は大体悪印象を持たれる。なぜなら死者が出るから。
車を運転していて、意識を失ってハンドル操作を誤った…なんていうのがよく見るものだと思う。ヤフーニュースのコメント欄には「てんかんの奴は運転するな」とか書かれている。他にはてんかん患者の意見があるが、大半は前者のコメントで占められる。まあ、実際てんかん患者は自動車は勿論、バイクの運転免許の取得が出来ない。条件として、発作が2年以上起きていないこと、薬の副作用が運転に支障がない(眠気などがないこと)などがある。医師の診断をクリアして初めて教習所に行くことができる。人によっては一生車を運転出来ない人もいる。そういう人たちの移動手段は公共交通機関が主流だ。でもこういう事故が起きるのは、社会福祉の制度に問題があるからと思う。「てんかんって障害者手帳取れるんでしょ?それ使えばいいじゃん」と考える人もいるでしょう。確かにてんかんは障害者手帳の取得が出来る。でも、多くの人の交通の足であるJRの割引は適用されない。なぜなら、てんかんは精神障害者保健福祉手帳の対象疾患だからだ。
高校2年生の時、発作が起きてその9日後にまた起きた。それを踏まえて、病院で自転車に乗ることを止められた。自転車を漕いでいる時に発作が起きて意識を失って転んだり、車とぶつかったりしたら、命に関わるからだ。学校までたった一駅の距離を電車で通学することになった。定期代もかなりかかった。ちなみに、自転車に乗れるようになったのは、半年経ってから。乗ってもいいとは言われたけど、あまり良い顔はされなかった。今でも教習所には行けないので、移動手段は限られている。
学割が効いて安くはなったけど、ふと思った。もし私が社会人だったら?会社が交通費を負担してくれるというのはさておき。バスやタクシーは、割引してくれるところはたまにあるけど、JRはない。定期代、バカにならない金額になるのでは?自転車に乗れない上に、車も運転出来ない。事故が起きて誰かが死ぬよりも、国が社会保障関係費にお金を回す方が良いんじゃないの?それに、てんかんは精神疾患じゃない。神経だよ。なんで「精神障害者保健福祉手帳」の対象なんだよ。症状が軽くなって要らなくなる可能性があるから?なんでなんだ。もしこれを政治家の方が見ていたらちょっと頭に置いてください。
精神障害者保健福祉手帳に、JRの割引を加えてください。悲惨な事故を一件でも減らす為に必要なことであると思います。
これで国が動くとは思えない。でもこれに賛同してくれる人が沢山いれば、動くのかもしれない思っている。