https://www.nishinippon.co.jp/item/n/389188/
この新聞記事、「初等の学生が、中学校の教員免許取れなくなって、カワイソウ」という論調です。
しかし、福岡教育大学の初等で、「中学校の免許取れなくなった」事実はありません。
「教科別基礎学力テスト」というテストを受験し、中学校の免許を取るだけの学力があるかを判定されます。
そこで、学力があると判定されると、中学校の免許を取るための授業に出席が許可されます。学力がないと判定されると、授業への出席は許可されません。
要は、「中学校の教員免許を取りたいなら、テストを突破しなさい、テストが不合格なら、ダメ」というだけで、
「免許が取れなくなった」というわけではない。
テストが合格なら、初等でも、中学・高校の教員免許は取れます。
「小、中学校、両方の教員免許を取りたい。取れないのなら、入学前にきちんと説明してほしかった」。同大の初等課程2年の女子学生(20)は唇をかむ。
これもおかしな話です。
この記事の下に、
「九州を中心に高校を100校以上回って改革を説明した。周知はしたつもりですが…」。そう言葉を濁した同大の宮内健二副学長。
と、大学側が周知したことが書かれていますが、この子、改組によって、免許が取れなくなるってことを、高校の進路指導の先生なりに聞いていなかったんでしょうかね?
初等は小学校の教員にしかなれませんよ、ということは、周知されていたはずです。
これの「無理だと言われて諦めました」って、おかしいですよ。
そもそも誰に「無理だと言われて」んの?
正確には「小学校と一緒に中学校の国語も取りたかったけれど、《国語の基礎学力テストを受験して、学力不足で不合格になり》無理だと言われて諦めました」じゃないの?
基礎学力テストで、それなりの点数を取れないようでは、それは学力不足なんだから、免許は取れないのは当然だよね?
中学校の先生ができる免許が取りたいなら、それなりに学力がないといけません。
だって、中学の先生が、その専門とする教科について、まともな学力が身についてなかったら、それ、ヤバいでしょ。
この記事の記者、まともに取材しておらず、センセーショナルに「免許取れなくなってカワイソウ」と煽るだけで、
よく事情を知る人間からすると、「いや、何言ってるのよ」と脱力するしかない。
「無理だと言われて諦めました」と話す女子学生とか、
そういうレベルの人間には、中学校の教員免許、与えちゃいけないよね。
この人たち、そんなに大学側のやり方に納得できないなら、訴訟おこせばいいんじゃないの?
広告費をかなり貰っているから、西日本新聞は福岡教育大学を糾弾できません。
たとえば、この「ファンファン福岡」の「「実践型教員」を養成するために」という提灯記事。
https://fanfunfukuoka.nishinippon.co.jp/88438
「中学校の免許が取れない」という西日本新聞の記事は、2018/1/26の配信。
そして、ファンファン福岡の提灯記事は、2018/07/12の配信。
福岡教育大学の批判の記事が載ったので、広告費を払って、大学はそれを打ち消す提灯記事を書かせたのでしょう。
大学の方が、一枚上手でしたね。