2021-07-17

日本に来て3年経つと、必ず花粉症になる。日本に来て10年経つと、日本食生活から離れられなくなる。

この話は来日したばかりのころ、先輩の在日中国人たちによく聞いた。

日本食から離れられなくなるなんて?!と、とても信じられなかった覚えがある。

留学1年目の冬休み、1年ぶりに帰国した。

実家で母が作ってくれた家庭料理を、とんでもない速さで一掃した。

姉はそんな私の様子を心配そうに見て、「とても先進国から帰ってきたと思えない、まるでアフリカかどこかの貧しい国から帰って来たようね」と言った。

そのとき私はとくに反論もしなかったが、心の中で「中華料理に飽きるわけがないだろう!」と考えていた。

来日当初は間違いなく、食生活にかなり苦労をした。

日本食はいくら食べても、すぐお腹がすいてしまうのだ。

知らず知らずのうち、10年の歳月が流れた。

出張中国に戻ると、わずか1週間ほどで中華料理に飽きてしまい、日本での食生活が恋しくなる私がいた。

ここで私が言う日本食とは、懐石料理などの類ではなく、ごく庶民的ものだ。

朝飯は駅近くの松屋ソーセージエッグ定食を頼みたい、ミニ豚皿の小鉢を選んで、半熟の目玉焼きと焼きノリを一緒にごはんにかけて、少しショウガをのせて、混ぜて食べたい。

昼は会社近くの定食屋で、「私の定番」魚塩焼き定食を注文する。

春はサワラ、夏はうなぎ、秋は秋刀魚、冬はサバ…もちろん、大根おろし味噌汁も欠かせない。

こうしてお昼の定食で、四季の変化を素直に味わうことができる。

夜は同僚たちと仕事の話をしながら「とりあえずビール」、そして焼き鳥

特に少し焦げ目のついた鳥皮、あの香りがたまらない。

帰りに小腹がすいたら満員電車から降りて、帰宅途中にある古いラーメン屋さんで、ネギたっぷり入った豚骨ラーメンを1杯。

これは1日よく頑張った自分への最高のご褒美だ。

そんなことを妄想しているうちに、中国出張に同行している日本人の同僚は、マーボー豆腐ご飯にかけ、おいしそうに食べている。

「本場のマーボー豆腐日本の味と全然違うね!スパイスが効いていて日本人にはちょっと辛いけど、たまらないな!」と言う。

さて、日本人が中国10生活するなら、中国食生活から離れられなくなるのだろうか?彼のような人に聞いてみたい。

それよりも何よりも、帰国したら成田空港でまっ先にザルそばを食べよう、私はそう心に決めた。

  • 花粉症は都会の食い物が悪いと思う 田舎に戻ったら全然発症しなくなった

  • なんかこの文章いろいろおかしくね? 料理を一掃するとか気持ち悪い表現したりしれっとアフリカ差別したり突然中華料理の話が出てきたり来日当初って言い方で増田の国籍が不明だっ...

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