2021-07-03

国内ワクチン在庫は足りているのか足りていないのか、勝手考察

国内新型コロナウイルスワクチンは足りているのか足りていないのか?

公表されている事実から素人勝手考察してみる。

アストラゼネカ社のワクチンは今のところ使われそうにないので除外する)

まず、日本政府ファイザー社、モデルナ社と交わした調達契約

ファイザー

6月末 6,000万回

9月末 5,000万回

12月末 8,400万回

モデルナ社

6月末 2,000万回

残り 500万回(納入期限不明

(全体で5,000万回分の契約をしているとの報道あり)

二社を合わせると

6月末 8,000万回(4000万人分)

9月末 5.000万回(2500万人分)累計6,500万人分

12月末 8,400万回(4200万人分)累計1億700万人分

少なくとも、6月末までに8000万回分のワクチン日本に到着する契約となっている。

この契約が履行されていれば、8000万回分のワクチンはあるはずだ。

ちなみに、先行医療従事者は480万人、65歳以上の高齢対象者は3549万人となっている。あわせると4029万人で、8058万回分のワクチン必要となる。(あれ?微妙に足りない、、けどまあ誤差の範囲としよう)

政府7月末までに65歳以上高齢者への接種完了を目指すと言っているからには、7月末までに全国に約8000万回分は供給されるはずだ。

(一瞬脱線するが、この計算でいくと64歳以下への接種を早く始めちゃうと、肝心の高齢者向けの供給が滞ったりしないのかしら? まあ随時供給されるのであれば問題なさそうな気はする)

さて、一方の接種実績。

7月2日時点での接種実績は3024万9911回(ヤフーに出てた)。8000万回分が契約通りに日本に納品されているのであれば、入荷した量の約38%が使われた計算になる。

残りは5000万回分弱。廃棄されたものもあるだろうから75万回分ほど割り引くとして(ここは勝手に減らしてみた)、4900万回分の在庫国内にまだあるはず。

でもってここからは完全に仮定数字遊びの話になるが、4900万回分のワクチンを、一日平均80万回分消費する(直近は一日60万回~100万回で推移している)と仮定すると、61.25日で使い切ることになる。

いまが7月の頭だから、61日後というのは8月末~9月頭。それまでは国内ワクチン在庫は枯渇しない計算になる。

ただしこれは総量の話なので、どこかで在庫を抱え込んでいると、別の場所で不足することは起こりうる。当初、厚労省は恐らくこれを避けるために「V-SYS」なるシステムを使って、需要供給を把握・コントロールしようとしていたと思われる。

また脱線するけど、仮に毎日80万回くらいのペースで接種が進むとすると、9月頭の時点での接種完了数はのべ8000万回(4000万人)。日本人口が1億2712万人なので、残りの国民8712万人全員を接種するには1,74億回の接種が必要。もちろん低年齢で対象外だったり、希望しない人もいる。適当だけど3000万人くらいは接種しないと勝手にしてみよう(疲れてきたので11歳未満の人口とか調べるの面倒になってきた)。

8,712万ー3,000万=5,712万(人)

接種回数でいうと倍なので11,424万回の接種が必要となる。これを相変わらずの一日80万回ペースで接種し続けると、

11424万÷80万=142.8(日)となる。

9月から142日ということは、約5か月弱とすると2022年1月中旬から下旬

この仮定条件では、希望者全員への2回接種が完了するのは2022年1月という計算になる。

(繰り返しますが、これは素人勝手計算しているもの。独り歩きしないか不安になってきた)

そして、ここから政府お仕事だろうと思うんですが、

自治体ごと、職域ごとに配送した量と接種報告を突き合わせれば、どこの自治体企業大学などにどれくらい未使用在庫があるかは突き止められる(一般企業でいうところの棚卸ですな)。

全国の自治体の数は2000もないので、本気で調査すれば1、2日あれば調査は終わるはず。(数日分の誤差はあれど、概算の調査可能なはず)

これ公表してくれたら、大臣が余計な会見とかしなくて済みそうなんだけど、どうなんでしょ。

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