中高生の頃に憧れていたBABY, THE STARS SHINE BRIGHTのお洋服を買った。
総額4万円ぐらい。高いと思う人もたくさんいると思うけど、値段を上回る喜びと価値を感じている。
V系バンドのファン(バンギャ)をやってた頃、ロリータさんたちに憧れていた。
今でもあんまり詳しくないんだけど、ロリータさんには色んな守るべき規範がある、みたい。
それは誰かに強制されてるものじゃなくて、ロリータとして生きるために彼女たちが自分に課しているもので、
ロリータ服を着るだけじゃなく、生きざまを守っているんだと私は見ている。
そしてそんな人たちがかっこいいと思う。同じ理由でギャルもかっこいいなって思ってる。
2000年代って、ファッションと生きざまがリンクしてたところ、あったよね。
でもお金もかかるし、何より自分の容姿に自信がなくて、ロリータさんにはなれないって思ってた。
どちらかというとゴシックパンク寄りのものが当時は好きだったから、PEACE NOWとかプトマヨみたいな、
ギリギリ中高生でも何とか手に入れられる範囲のものを1~2着だけ大事に着ていたけど、
なんとなーーーく心のどこかで「Jane MarpleとかBABYのお洋服をいつか着てみたいな」って気持ちが燻っていた。
今年29になって、20代は「自分がしたいこと」じゃなくて「他人に求められること」に応えてばっかりだったなと思った。
恋愛は全然うまくいかなかったし、結婚出産はするつもりも予定もないし、仕事も去年うつになって躓いちゃって、他人から見たら「悲惨なアラサー」って感じだと思う。
でも、うつをきっかけに行くようになったカウンセリングで自分のことを少しずつ認めてあげられるようになってきたから、
私は私が置いてきた自分を迎えにいかなきゃいけないんだと思うようになった。
見知らぬ他人がどう言おうとも私はブスじゃないし、なにを着てもいい。
もちろんTPOは守らなきゃだけど、年齢なんか関係なく、なにを着たっていいはず。
私は15年前に置いてきちゃった私のために、この4万円を使うのだ!
そう思って先週の金曜日に通販でポチッとした。大きい額をカードで切るのにもドキドキしたけど、
「BABYのお洋服を買ったんだ!」っていう実感とお洋服が届く楽しみで、今週はずっとドキドキしていた。
いにしえのバンギャなので、トランプとアリスがモチーフになったデザインのものを一式購入した。
昨日届いたんだけど、もうすっっっっごくかわいいんだよ!めちゃくちゃかわいい!
レースもボタンもトランプの形になってて、リボンがたくさんついてて、とにかくかわいいんだよ!
今ダイエットしてるから実際に袖を通すのはもう少し先になるけど、絶対絶対これを着てお外を歩くんだ。
私は15年前の私とラフォーレ原宿の地下1.5階で待ち合わせしているから、今度はロリータを着てロリータ服を買いに行くんだ。
ほんと、他人から見たら「イタタ・・・」って感じかもしれないけど、それでも、
痛いって思われないための選択とか、普通の人生から失敗しないための選択をとるんじゃなくて、自分が幸せを感じられる選択をこれからはしていきたいなと思う。
個人的にはいくつになっても何でもしていいのだという自由の方が、何かをしない自由よりも社会に足りていないものだと思うしもっと満ちて欲しい。
でもキモくて金のないおっさんが変な格好してたらそんな自由のことなんかどうでもよくなってしまうんですよねわかります
警察はそうは思わないだろうけど、俺だけはキモくて金のないおっさんが葉っぱ一枚で歩いてても許すよ
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