NHKの都民1万人アンケートが話題で、ぼくも読んだんだけどさ。
・小池百合子は広報や口の上手さはあるが、弱者への共感や一貫した将来ビジョンに欠けるし、公約も達成してないとわかった上で、それでOKとしている。
・現状の生活はほどほど以上に満足している人が7割。不満の人も、強い不満を持ってるのはわずか7%。
https://www.nhk.or.jp/senkyo/opinion-polls/02/
アンケ結果に対する反応として、「自分はほどほど楽しく生活できてるし弱者支援は不要というのは、自分が弱者だと事実を認識できてないからだ」ってのが多い。
だけどたぶん、生活上で、不満や困りごとがゼロかつったら大体はそうじゃないと思うわけよ。
「ほどほど満足してるが、困ってる部分はある」程度の認識はある。
でもそれを訴えても都政は救ってくれないと思ってんのよね。
なぜなら、救ってくれる十分な理由――つまり、ネット言葉で言うなれば、かわいそうランキングで上位に行ける属性が自分にないって思ってる。
「弱者支援ってのが、理念としては私含めた万人の困りごとをサポートしてくれることを目指すとしても、現実としては障害者、無職、シングルマザー、生活保護とかに先に手を伸ばし、そういうわかりやすい弱者属性のない私は後回しにされるんだろ(そして四年のうちに順番は回ってこないだろ)」って思ってる。
だから、彼らに自分たちが弱者だと認識させたって、あんまり意味がない。
だって金と人手的に、手厚いサポートを与えられる人数はどうしても限界があるよね。
そこで、人口の五割に「あなたたちは弱者ですよ」って教えてそれを受け入れてもらえたとしても、「よりかわいそうな方から二割が支援されて、三割の『まだマシな弱者』にはやっぱ手が回らないんでしょ。そんで私は『まだマシな弱者』だし、『まあまあの暮らし』から『まだマシ弱者』に自覚を変えても、特に意見は変わらないっすね」ってなるだけ。
だから、左派野党とかが勝つためには、この「まあまあ恵まれてる多数層」≒「まだマシな弱者」を優先的に支援するぞって主張と具体的方法を訴えるのが必要最低限なんじゃないか。
その上で「いや、援助なくてもやってけるんで」と拒否される可能性も大いにあるが、まずスタートラインとしてね。
でも、マジでヤバい弱者よりも、まだマシな弱者を先に助けますって言い出すの、それもう左派じゃない気もするんだよな。
かわいそうランキング中位の「まだマシな弱者」に対してできることって、なんなんすかね。
あ、それと、「自分たちがマジでヤバい弱者になる可能性をわかってない」とか言われがちだけど、たぶんちゃんとわかってると思う。
わかった上で、将来マジヤバ弱者層になるかは不確定だけど、今がほどほど満足層(まだマシ弱者層)なのは確実なので、確実な現在にとってプラスの政治家、つまり現状維持の小池百合子でまあいいよ、となってるんじゃないかな。
東京に拗らせ中流が増えてんのはわかったで
IT産業が かぜをひいたからな
そもそもかわいそうランキングの世界観では大統領候補になるほどの上級国民のゲイも黒人も女性も全て弱者なんだから 弱者の定義なんて何とでも言える
いやいや、かわいそうランキング世界観における弱者の定義はかなり固定的じゃろ。 ゲイ、黒人、女性は弱者だという定義がとても強固だから、国のトップになるようなクソ強い個人で...