まさか30代も後半になってから、工場で肉体労働するはめになるとは想像もしてなかった。
中高生の頃はホワイトカラーの、デスクワークを将来するものだと疑わずに過ごしていた。
それが男女関係のいろいろな事情によってそういう仕事に突かざるをえなくなって、案外と悪くない環境だと気がついた。
工場自体は製品を低コスト短納期で製造するためにあるので設備は無骨で人間味は感じ難い。
自分も初めて入場した日には、こんな砂漠みたいな場所で毎日を過ごすのは耐えられないだろうと思っていた。
でも休憩室の何十年使い込まれた天然木の机だとか、ロッカーの中を使いやすくするための手作りの棚だとか、違う部署同士の仲の悪さだとか、工場の中の人間臭さに気づいてからはぐっと過ごしやすくなった。
2年も過ぎると、合理的なはずの倉庫の配置や配管の取り廻しにも積年のその場しのぎと後悔がそこここに感じられるようになって、職場への愛着が日々増しているのを自覚している。
労働組合に顔を出すと、なぜか生産性向上には反対すべきだと聞かされていまだにそれは意味がよく分からない。生産するのが仕事なのに。
でも労働法の歴史を簡単に学ぶと、産業革命以来の工場労働者の血と汗と涙の上に自分たちがいるのだと思うし、法律は守るべきだし、守らせなければいけないと感じる。
今の世の中では健康で子供でも老人でもなければ基本的には働くべきとされていて、つまり労働人口に数えられる人間は労働者とみなされている。
でも人間的に労働するのはこのグローバル社会では本当に難しいことで、逆に今の時代は工場労働者が特に人間的に扱われているのではないかと思う。
こーじょー
よかったですね
タイトルに[PR]って付いてない! 人手不足て労働者に来てもらいたくてたまらない工場人事方面からのステマに違いない!
まあなんだ、 適応してるなら「ヨシ!!」
それが男女関係のいろいろな事情によってそういう仕事に突かざるをえなくなって、 おーん?
でかい工場は人間がガチの意味で部品だから、消耗品扱いしたらコストがハンパねぇし、メンテしないとすぐにダメになるしで、わりとホワイトな扱いされるとこが多いよな。 コスト...
工場は人が多く、労働組合が早くに立ちあがり組織化されてきたからね。 それはそれで馴れ合いも生んでいるが、組合があるのは強い。 サービス業は個人商店から急激に産業に変わっ...