2019-04-10

福祉としての労働

お金を取られたとかの抗議をしょっちゅう電話をするおばあさんがいた。ヘルパーさんが帰った後で顕著なことに気づき仕事を与えてみたら、精神的にも落ち着き妄想電話も少なくなったそうな。

その時の仕事が妙に印象に残っている。ネクタイの糸を解いて、布として再利用できるようにするものだった。少し昔の人にとっては糸や布がとても貴重で、量産できる今ではペイしない仕事だが、自分がやっていることが捨てられる布を再利用に導く行為だと認識できる。ネクタイに使っている布は良いものが多いし。あと、若い人よりも布の扱いがうまい

羨ましいと思ってしまった。

喜ぶ人がいるという難しいミッションではなく、その人が価値があると思える作業を与えてもらえるのだな。おばあさんだから年寄りから保護すべきものからかわいいから労働はさせられないから、新しいことを覚えるのは難しいから、云々。

仕事ができなくなって長い。元々うまくはなかった人とコミュニケーションを取ることが、患ってから特に難しい。でも仕事がしたい。この気持ちの根源や落ち着きどころは、自分でもよくわからない。多少回復してから仕事を回してもらっているが、迷惑しかかけていないのではないかコストに対するメリットを与えられていないのではないかという気持ちが強い。

普通労働条件なら消滅する程度の利益しか生まないが、誰かがタダでやってくれるなら嬉しい仕事というのは、もしかしたらもっとあるのだろうか。

もしそうならば、一度労働から離れてしまった人の訓練や療養になるのでは無いだろうか。

職業訓練などは社会からドロップアウトした人間とのやり取りが多くなるため、普通に働ける人だって難しそうだ。自分はこれに参加したことは無いが、病院での社会復帰のためのリハビリ訓練はどこもそんな感じだった。というか職業訓練に参加している人たち、復職する気があるんだろうか。失業保険をもらうためだけに参加している人も多そうだ。

作業、のような仕事がしたい。それらは機械が大体うまくやってくれるし、人間の方が得意な作業経済格差による間違ったグローバリゼーション搾取機構により他国の人が行っている。ずっとじゃないんだ。まだこんな自分でも役に立てるという実感がほしい。その後はちゃんと他の人と同じように苦しい仕事をするから、訓練として、作業仕事を下さい。

一歩間違えば搾取構造を強化するので難しいとは思うのだけれど、「働く」という複合的な問題解決できないが、一部ならば他の人以上に過去経験からうまくできることを、やらせて下さい。

社会復帰したら税金ちゃんと納められるから…お願いします…こんなところで誰に対して頼んでいるかも分からないけれど。

  • 要望を聞いて叶えてあげるタイプの仕事に抵抗ないんなら マンションコンシェルジュとか向いてるのかもな

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