2019-03-04

高校卒業式に参列したけど、来賓挨拶悲壮感に満ちてた

 AI技術の進展や、外国人労働者の受け取れなど、君たちを取り巻く環境はどんどん変化していって、先が見えない社会になってきていている。

 とにかく頑張って欲しい、生きて欲しい

 校長を含めて3人くらい登壇して挨拶してたけど、みんなこんな感じ。漠然と頑張れを連呼する調。少なくとも「輝かしい未来」とかいう明るい系フレーズはなし。

 三大都市圏から1時間圏内にある地方都市で、学校はいわゆる底辺に近い偏差値40前後。1/3 が進学(と言っても専門学校ほとんど)で残り 2/3 が就職という感じ。進学で就職先延ばしした 1/3 はもう暫く猶予があるとしても、来春から就職することになった 2/3 の過半数非正規職場への就職らしい。もっとも、正規と称されるところだって初任給15万なら御の字という低待遇だが。

 真っ先に外国人労働者バッティングする層なのよね。あいつらは、時給1000円でも喜んで就業するだろうし、何年かして祖国に帰ったとしても次から次へとやってくる。

 「時給1000円でも喜んで働く労働者」が無限に補充される状態から、恐らくは能力的に彼らと大差のない日本人高卒の子たちも、彼ら外国人労働者と同じ待遇固定化されるだろう。

 能力を磨けば何とかなる次元でもなく、どう足掻いても太刀打ちできないこと分かってるから来賓たちは揃って「とにかく生きて欲しい」になるんだろう。

 最後ホームルーム写真を撮り合ったり。彼ら彼女らにとっての「学生だった最後の日」になるんだよね。

 卒業って、社会に出る、というよりか、社会に放り出す、ということなだって感じたよ。18歳の若さでこの社会はあまりに厳しすぎるよ。30代になったら年収300万、40代になったら400万、そんなビジョン絶対に描くことができない未来しか見えないのだもの

 「人口の半分は独身で生涯を終える」という社会の到来しか見えないと感じた卒業式だった。

  • いまとなっては、追放の儀式なんだね・・・・

    • 口減らしのために両親が泣きながら子供を山に置き去りにするみたいな感覚なんだろうな。

  • ふーむ。たとえば俺が住んでいる辺りは高卒就職に関してはかなりの好調だそうで、越境して他府県の高校生が受けに来る位なんだそうだが、そこまで悲壮な雰囲気が漂うってのは本当...

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