同棲相手が鬱を発症して1年ほど経過しているが、経済力がなく、すべての生活費を相談者が面倒をみている。
親元に帰ることや、親からの経済的支援を考えねばならないのだが、親との関係性が悪く、本人が親元に帰ることも、金銭的援助を求めることも拒絶しているらしい。
その上、鬱発症後、警察沙汰になるような事柄も起こしていて、状況としては最悪だ。
…とそこまで相談されたが、正直アドバイスできるのは「できる限り国の制度を利用しろ」「自分の親に相談しろ」「相手の親にできるなら相談しろ」だけである。
そもそも、精神が不安定な者同士で同棲をするのはやめたほうがいい。
付き合いをやめろということではない。
同棲は、どのような形であれ、それぞれが精神的・経済的に独立していなくてはうまくいかない。
そのバランスが崩れると、自分一人で考える時間を持てなくなるせいか、お互いにとって良くない結末を迎えるパターンがあまりにも多い。
問題なのは、一方的に金銭的・精神的な負担を負わせること。そんな相手と、これから先、どのような未来が描けるというのか。
あまり深く関わりたくないので表面上の話しか聞かなかったが、遠からず共依存状態になるだろう(すでになってるかも)。
相談者自身も大人になりきれない幼稚な精神の持ち主なので、この状況を改善しようと思ったら、相手を捨てるしかない。
人間は本当の意味で他人を救うことはできない。自己を救えるのは自分しかいない。
それでも、本当に相手を助けよう救おうと思うなら、自分の人生を捨てる覚悟が必要だ。
その覚悟もできない人間は、安易に手を差し伸べるべきではない。
大切な人だから、愛している人だから…そんなもの簡単に打ち砕いてしまうほど、他人を助けるのは難しい。
そして、一度差し出した手を引っ込めることほど、残酷なことはない。
それでも助けたいから