「もう、夢なんか見ないでね。」
諦めること、期待しないことを骨身に染み込ませて生きてきた人の言葉だった。
ああ、こんな言葉、生き方から離れたくて国を出たのに、どうして戻って来てしまったのか。
とりあえずの生活と仕事を得るために、住み込みで縁もゆかりもない土地に流れ着く。
外国人として制限を受けながら模索するよりも、一度祖国でやり直した方がいいだなんて、
やり直しを是としないこの国で、私は何を期待していたのだろうか。
この閉塞感が嫌で、年齢や学歴、身分で対外的にも内省的にも息がつまる環境から出て行きたくて、
「のたれ死んでも本望だ」って鼻息荒く飛行機に乗ったのに、海外生活に疲れ死にたくなるほど思い悩めば、
「死体だけは帰国させなければ」と、生ゴミのような自分自身を飛行機に乗せて、なかば逃げるように帰国したのだ。
年老いた母に、訳の分からない、英語ですらない外国語の街まで娘の死体を引き取らせる訳にはいかない。
親不孝をしてはいけないからと、死体を持ち帰るのだ、その気持ちだけで飛行機に乗っていた。
生ゴミが腐敗しないうちにと、即座に履歴書で包み隠しては、せめて堆肥にならねばと死体の再利用を試みた。
アルバイト、パート、派遣社員、契約社員、ヒエラルキー、パワハラ、理不尽、ブラックまっくろくろすけ。
夢もクソもないって?そこらじゅうがクソだらけじゃないか、あるよ、あるある。
いつからか自分自身がまだ動くだけの死体であると考えるようになった。
ほとんど死体だけども、私はまだまだ生きている、もう一度生きられるかもしれない。
死体にジャケットを着せて、真っ当なことを喋らしては椅子取りゲームに興じる。
でも、やはりあの街で最後の一呼吸をついて、のたれ死んでおけばよかったよ。
夢破れた街で、夢の最後を嘗め尽くして、自分勝手に終わらせておけばよかったよ。
スーツケース一つに収まる荷物を、そのまま粗大ゴミに出してから朝一番の電車に乗ろう。
ねえ、お母さん。
私たちは夢を見て生きてこればよかったのかもしれないよ。
夢があるから欲が湧いて戦って勝ち取って生きていけるんじゃないのかな。
夢すら見れない日常の中で、死体として生きるよりもずっとよかったんじゃないかな。
君死に給うことなかれ。
えらいねあなたは
うこん
夢を見ることすら認められないキモくて金のないおっさんのことを考えたことがありますか?
地球破壊爆弾をドラえもんに借りて人類を滅ぼしてほしい
これに今日も毒親叩きがつかないのはなんで?
今日も女は出羽守&毒親叩き