2018-08-15

VRアダルトビデオについての知見

VRにおいてもアダルトビデオキラーコンテンツの一つとされているが、

こと実写のVRアダルトビデオについてはいくつかの重大な問題存在している。

ひとつめは「画質」であるが、今回はこれについては省く。

最大の問題は「視点である

現在アダルトビデオVR用語で言うところの「3DoF」になる。

https://www.irasutoya.com/2018/05/vr3dof.html(3DoFのイラスト

https://www.irasutoya.com/2018/05/vr6dof.html(6DoFのイラスト

3DoFの映像だと、周囲を見回すことはできても、撮影空間内で動き回ることはできない。

まり撮影対象自分から顔を近づけたり、背後に回ってバックから眺めたりすることは不可能なのである

余談ながら、視点自由に動かすような「6DoF」の映像は、大量のカメラを並べないと撮影できない。

「奥行き」情報付きの映像撮影できるカメラのことを「ライトフィールドカメラ」というが、

VR用のライトフィールドカメラさながら「カメラで出来た壁」といった趣きである

https://vrinside.jp/news/lytro-2/

将来的には、壁や天井に大量のカメラが埋め込まれ撮影スタジオが作られるのだろうか。

閑話休題

よって現在アダルトビデオでは、男優一人称視点撮影されていることが多い。

男優が座っているか寝そべっていて、その頭の位置カメラがあり、

女優があれこれと絡んでくるあいだ、男優はほぼマグロ、といった構図である

おそらくこれが現在のところの最適解ということなのだろう。

これではシチュエーションも著しく限定されてくる。

VRアダルトビデオが単調となる所以である

さら問題なのは「挿入が嬉しくない」という点である

だって見えないんだから

肝心の部分が視界の外なんだから

ここに現実セックスVRアダルトビデオ本質的かつ決定的な差がある。

現実セックスであれば触覚が満たされていれば視覚不要なわけだが、

AV場合は触覚がないので視覚が満たされていなければならない。

よって、VRアダルトビデオにおいては、

口淫よりも挿入よりも「キス」が最も興奮する、

という極めてプラトニックな状況が立ち上がってくる。

VR視聴者視覚に最も訴えかけてくるのはキスなのである

というわけで、VRアダルトビデオはいまだ問題だらけで、よく言えば発展途上にある。

180度だけでも6DoFに対応できればだいぶ違ってきそうだが、

そもそも6DoFに対応しているHMDがまだまだ少ないので前途多難である

視点移動はコントローラーでやりたいんだが?とかの問題もある)

この点について言えば、3DCGを使ったアダルトアニメのほうが有望だろう。

最後に、これだけ偉そうに語りながらも、筆者はVRアダルトビデオを数本ほどしか観ていない。

プロVRアダルトビデオ増田による反論が待たれるところである

  • 別にアダルトに限った話じゃないんだが、視点を動かせることに利点を感じない。視界全体に映像が広がること自体は利点があると思うが。 動画というアートを否定しているように思え...

    • わりと感覚的なところで違うらしいよ。 身体の動きに視点が連動すると違和感が減るとかで。 あと、確かに映画やテレビドラマで視点がフリーだと演出が困ると思うけど、 コンサート...

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