はてなキーワード: ライトフィールドカメラとは
VRにおいてもアダルトビデオはキラーコンテンツの一つとされているが、
こと実写のVRアダルトビデオについてはいくつかの重大な問題が存在している。
現在のアダルトビデオはVR用語で言うところの「3DoF」になる。
https://www.irasutoya.com/2018/05/vr3dof.html(3DoFのイラスト)
https://www.irasutoya.com/2018/05/vr6dof.html(6DoFのイラスト)
3DoFの映像だと、周囲を見回すことはできても、撮影空間内で動き回ることはできない。
つまり、撮影対象に自分から顔を近づけたり、背後に回ってバックから眺めたりすることは不可能なのである。
余談ながら、視点を自由に動かすような「6DoF」の映像は、大量のカメラを並べないと撮影できない。
「奥行き」情報付きの映像を撮影できるカメラのことを「ライトフィールドカメラ」というが、
VR用のライトフィールドカメラはさながら「カメラで出来た壁」といった趣きである。
https://vrinside.jp/news/lytro-2/
将来的には、壁や天井に大量のカメラが埋め込まれた撮影スタジオが作られるのだろうか。
閑話休題。
よって現在のアダルトビデオでは、男優の一人称視点で撮影されていることが多い。
男優が座っているか寝そべっていて、その頭の位置にカメラがあり、
女優があれこれと絡んでくるあいだ、男優はほぼマグロ、といった構図である。
肝心の部分が視界の外なんだから。
ここに現実のセックスとVRアダルトビデオの本質的かつ決定的な差がある。
現実のセックスであれば触覚が満たされていれば視覚は不要なわけだが、
AVの場合は触覚がないので視覚が満たされていなければならない。
口淫よりも挿入よりも「キス」が最も興奮する、
という極めてプラトニックな状況が立ち上がってくる。
というわけで、VRアダルトビデオはいまだ問題だらけで、よく言えば発展途上にある。
180度だけでも6DoFに対応できればだいぶ違ってきそうだが、
そもそも6DoFに対応しているHMDがまだまだ少ないので前途多難である。
(視点移動はコントローラーでやりたいんだが?とかの問題もある)
この点について言えば、3DCGを使ったアダルトアニメのほうが有望だろう。