友人は美人だ。
男性のいる職場で働いていた頃は言い寄られたりもしていたらしく、モテる。
多分、友人は自己肯定感が低い。
ある程度の美人って、ある程度の年齢になると「きれいだね」「かわいいね」と言われた時、言われ慣れたその言葉たちをとても上手に受け止める。
「えぇ〜そう?ありがとう」
ちょっと照れてニッコリ微笑んでそう言われると、褒めた方も気分が良いし、よりいっそうかわいいなって感じる。
でも友人はそれが出来ない。美人だと言ってもその言葉を断固拒否するし、受け取ろうとしない。
「そんなことないよ〜!」と謙遜したふりをして、より多くの賛辞の言葉を要求しているとかでもない。ばっさりと、切り捨てる。あんまり気分が良いものじゃない。
自己肯定感の低い人って自分のことを褒められる時、漠然と「すごい!」って言われるより数値で示されないと納得がいかないみたいな事を何かで読んだ。友人もまさにそれにドンピシャなことを言っていた。
だから、顔面偏差値という言葉はあれど、公の機関が数値化してくれているわけではない己の顔面のレベルを褒められても、しっくりとこないんだろうなぁとは思う。
で、美人なので「きれいだ」と言って言い寄ってくる男はおれど、そもそも自分を美人だと思っていないので嬉しくないし、自己肯定感が低いのでこんな自分を好きになるなんてこの男は異常だと感じるらしい。
なんか見てて生きにくそうだなって思う。
これで私はバリバリ働いて1人で生きていくのっていうキャリアウーマン思考ならどうぞ男なぞに頼らず輝きつづけてくれと思うのだが、ちがう。
しかし言い寄ってくる男は全部斬り捨て御免。
好きな相手としか付き合わないの!と心に決めた人がいるならまだ良いが、彼女が人を好きになったとこを見た事がない。能動的に異性を好きになる能力が欠けているんだと思う。私も結構そういう人間なのでわかる。他人に興味ないというか、好きなタイプの異性というのが確立できていない。
でもそういう人間であれば余計に、自分の商品価値が高いうちに言い寄ってくる男でいくらか酸い甘い経験を積んで、好みのタイプというか、自分に合うタイプを探る必要があると思う。
でもその努力はしない。
いつかドンピシャな王子様が現れることを期待してる、なんて脳内お花畑な少女漫画思想のような事は口にはしないが、結論はそういう事なんだと思う。
それに「子供欲しいから結婚したい」も、いかにも男性経験のない女子高生が言いそうなセリフだなぁって思う。
「この人と一緒にいたいから結婚したい」とか「この人の子供を産みたい」じゃなくて、「子供欲しいから結婚したい」
相手ありきなのを完全に忘れちゃってるよなぁって思う。
なんていうか、現実見なよ〜と思う。
書いてて私、この友人のことあんまり好きじゃないのかなって思ってきた。ブスの僻みにしか映んないな。
目を覚ましてくれますようにと言いつつ、このまま30代40代迎えたらどうなるんだろうって思ってたりもするっていう。性格もブスなんだね。へへっ。
「この人と一緒にいたいから結婚したい」とか「この人の子供を産みたい」 の方がよっぽど男性経験がない女子高生っぽいけど…… 本当は結婚したくないけど、そう言うと周りに叩...
その友人が実はレズビアンだったとか。