ごめん深夜だから吐き出させて。引越しが面倒くさいって話。高校生時代から8年付き合った同性の恋人がいた。いた、というのは彼女とやっと同棲を始めて1年がすぎたころ、あっさり会社の人(男性)と付き合うと伝えられ、別れたからだ。別れて10ヶ月ほどこの家にいたのは単に未練だった。やっとどうしようもないと気付いて、家を出たいと伝えた。
約10ヶ月、この家にいられたのは私が図太かったのと、彼女がほとんど顔を合わせてなかったからだと思う。彼氏の家(たぶん)と会社でほぼ過ごしている彼女は昼に我が家に帰り、私が帰る頃に家を出る。たまに会えば付き合ってた頃と同じテンションで会話もする。この間テレビで見たんだけどさあ、とか、この間ここに行ったんだけど、とか言って。ただ、いつもと違うのは触れられないことだけだ。夏でも暑いのも気にせず触れ合っていたのに、私の彼女の間にはいまや15センチくらいの隙間がある。私はいつだって触れたいんだけど、向こうが少し体を強ばらせるのだ。いまさら。
彼女の話にその彼氏は登場しない。一度私が泣いてから、彼女は自分の彼氏の話はしなくなった。ただ干す下着は派手になった。赤、黒、黒、紐パン。想像力で傷つく自分がいる。
10ヶ月もいるとある程度人は慣れる。ただ家を出ると伝えたのはたまにくる「もう許してほしい」という感情の勢いだった。8年一緒にいると、相手は自分の一部になってる。日常に、未来に、その相手は存在している。彼女は「友達になりたい」と言った。別れてしばらくして分かったのだが、私たちはずっと前からただの親友でしたって顔をしても世間にはなんとも思われないらしい。幾度とデートをしたのに、キスをしたのに、セックスもしたことあるのに。
まあこの友達になりたい発言は、いきなり私を失うことは彼女も不安だったのだろうと今なら分かる。
最初から恋愛の好きじゃなかった、私は男が好き、と言われた。だから余計、失いたくないのに、恋人でいられなかったのであろう彼女に同情できないこともないな。なのに私はまだ恋とか愛とかとして好きなんだな、と自覚させられた。
引越しに伴い、捨てようか迷った棚の値段を見ようとネットサーフィンをしていたらIKEAにたどり着いたとき、私はびっくりするほど泣いた。IKEAで、1回デートしたことがある。同棲を始める、少し前。どんな家にするかは決めていない、下見ついでのデートだった。
ねえ、このソファ良くない?
2人がけのソファだった。小さなソファだったけど、女子ふたり並んで座れた。もっと狭くても、私たちはいつもいつもくっついていたからもっと小さくても問題ないのに。
あのソファに座れるはずの未来を思い出してしまった。確かにあのときその未来はあった。別に遅かれ早かれ別れたんだろうけど。
でもやっぱりこうやって、たまに思い出の欠片を日常に見つけてしまうのはしんどいね。引っ越して、またたまに思い出して泣くのかな。なんでまだ好きなのかな。
何か気の利いた慰めの言葉でも書きたかったのですが 残念ながら何も出てこなかった。 とにかくお疲れ様でした。素敵な出会いがあるといいですね その人と離別しなければ 出逢えない ...
ありがとう。ちょっと元気になれたよ。引越し頑張るね。
童貞やキモくて金のないおっさんを煽りまくっていたからでしょう ざまあみろとしか言いようがない
はい嘘松