好きな人が死んだ。たぶん、若かったんだと思う。
たぶんっていうのは、実は好きな人ってリアルの知り合いじゃないっていうか、知り合いですらないんですよね。
インターネットでその人を知って、ああ好きだな〜と思った人、こんなんで好きなんて言ったら好き過激派みたいな人に怒られんのかな。いいや。
好きな人が死んだのは一週間以上前のことで、それが公になったのは今日。自分はそのことを知らないまま日々おもしろおかしく過ごしてた。ばっかみて〜。いやなんなら年末年始に友人に会ってその人関連のいろいろをしてた。その人もう死んでたのに。
ていうかそのことを知った今日、家に帰ってあ〜疲れたな〜って言いながら寝転がってツイッター開いたときだからね。緊張感があまりにも欠如してない?
なんか、好きな人が死ぬとかそういうの、もっと特別なタイミングで知ると思ってた。
「なんだか嫌な予感がする…」みたいなモノローグが入ったり、靴紐が切れたり、そんな前触れもフラグも当たり前のようになかった。
いや今日はただ知ったってだけだから前触れも何もなくて当然なんだけどさ。たぶん、その人が死んだ日にも何もなかったと思う。おぼえてないけど。
いや〜それで、そのことを知って自分が何を思ったかって、「マジか」ってだけなんだよね。うわっこの書き方すごい中二病を感じません?感情がなくて悲しい…的な
結局自分はその人に会ったこともないし、顔も本名も何も知らないわけでさあ。向こうに至っては自分の存在すら知らないからね。いや何が言いたいかって、悲しむには情報が必要じゃないかっていやこんなことを言いたいわけじゃないんだよ。
好きな人が死んだ。「マジか」って思った。
そんでさ、次に自分が何したかって、ツイッターでその人の名前を検索してんの。
死を悼むこと自体を否定してるわけじゃあない。でもさ、ツイッターって自由じゃん。ツイッターのそういうところも好きなんだけど…Love……
んで、検索したんだよ。そしたらさ、「御冥福をお祈り致します( ˘ω˘ )」とか「ほんとに悲しい(語彙力)」とか、そういうのがわんさか出てくるわけ。
かたっぱしからスパブロした。ツイッター、ユーザーへの悪意をあらわす公的な方法がスパブロしかないっていうところが平和的で好きだよ。
( ˘ω˘ )って何だ。眠たがってんじゃねえ。今どき流行らねえスラングを使ってる時点でナンセンス極まりないし、眠たがってんじゃねえ。語彙がなくたって、誠意を見せろ。人の死、を、使って、「あらわす力はないけど精いっぱい人一倍悲しんでるアタシ」を演出するな。人の死を使うな。人の死を使うな!
もちろん眠たがってたり語彙がなかったりしてても、リアルでは泣きわめいたり絶望したり手首を切ったりしてる可能性はある。でも、そんなこと、知ったこっちゃない。
「はぁ……推し……尊い…………」と「ご冥福をお祈り致します( ˘ω˘ )」を並べるな。んでさ、その直後にまた推しが尊いツイートに戻ってんの。CMか?人の命はCMか。
悔しくてさあ。いや自分だってこんな匿名のブログなんて書いてる時点で同族ではあるんだろうけど…。本当に悲しんでる人はツイートもブログも書かないかもしれないけど。
何が言いたいのかわかんねえな〜。とりあえず哀悼ツイートでもしてくっか!嘘だよ。
実はブログなんて書くのは初めてで、うまい締め方がわかんない。内容が内容だし、哀悼の意を示して最後にオリジナリティあふれる愛の言葉なんて書いたりしたらうまいんだろうな〜。
対岸の火事って難しいよな。 とりあえず泣きたくなったら泣いて、そのままいつのまにか寝てしまえたらいいね。
対岸の火事って難しいよな。 とりあえず泣きたくなったら泣いて、そのままいつのまにか寝てしまえたらいいね。