2017-10-22

骨格診断とかいう厄介美容診断ビジネス

俺は怒っている。骨格診断とかいう厄介ビジネスが、多くの女性からファッションの楽しみと本質を奪っていることに猛烈に怒っている

つーわけで以下、スタイリストから怪文書




いま、美容に関心のある女性の中で広がってるのが「骨格診断」とかいう診断ビジネス

かつて、その人に似合う色を診断する「パーソナルカラー診断」が流行って、定着したという経緯があり

とにかく美容業界で診断ビジネス金の卵みたいになって、個人から企業まで、とにかくウハウハあぶく銭が舞い込んだ


パーソナルカラー診断が定着し、診断ビジネスやばい、他に何か診断ビジネスができるもんはないか?ってことで生まれたのが、この「骨格診断」ビジネス

こっちは似合うファッション提案するというもので、骨格スタイル協会かいう謎の団体提案、そして資格ビジネスをやってるものである

人っつーか日本人を「骨格」から3タイプに分類し、それぞれに似合うファッションタイプフリルが多いもの、直線的なラインのもの、など)を結びつけて提案する

ほとんどがモンゴロイド日本人の骨格が、そんなに平均的にわかやすくばらついてんの?という疑問はさておき

どんな服を買ったらいいのかわからない、どうしたら美しく見えるのかわからない、という女性はかなり多く、「なんでもいいから正解をくれるもの」に飛びつきやすいという背景も手伝って、今や大盛況だ


パーソナルカラー診断のように、ある程度の妥当性(PC診断は特に口紅の色選びにおいて妥当性がある)があればいいのだが、この骨格診断、全くもってデタラメなのである

まずこの診断、太ってるとか痩せてるとかいう体型の問題を、「骨格」の話にすりかえる

服選びにおいて、体型の自覚は避けては通れない。かといって、「太ってるあなたにはコレ」なんて言えば傷つくから、骨と筋肉の話にすり替え

あなたの鎖骨が肉に埋まっているのは、(太っているからではなく、)そういう「骨格」だからです……。こんなこと言ってる診断といえば、いかデタラメかわかるだろうか

んで、そんなあなたは、コーデュロイでできた服は「ダメ」とか言うんですよ。アホかと。ナメるのもいい加減にせいやと。やるならちゃんとやれやと

かに体型別に苦手なシルエットは存在してるが、体格が影響する素材なんて特殊ものだよ。なんでコーデュロイが体型に影響されてNGなんだよ……


しかしこの協会パーソナルカラー診断の(そして血液型などの従来の)4タイプの単純さがヒットした原因と判断したのか

めちゃくちゃな論理で服と体型をタイプ分けし、結びつけている。これがもう本当にダメ

骨格スタイルウェーブ」とかいうわけのわからんタイプに分類され、ひたすらひらひらフリル系の服ばかり買うように勧める。死んで欲しい

華奢な体型には確かにふわっとしたシルエットも似合うが、例えばダークな色のジャケットシャツシガレットジーンズ、ブーツのクールな装いだって似合うに決まってんですよ

それなのに骨格診断とやらは、そういった可能性を「捨てさせる」。ファッション可能性を奪う

これはもう本当に、はっきり言うけど害悪害悪オブ害悪。どうか骨格診断なんつーもんに騙されないでくれ。骨格診断とか言ってるやつに近付かないでくれ


服選びのポイントは、ジャストサイズを選ぶこと、体のどこかのライン(素肌という意味ではない)を見せること、縦長のシルエットを意識すること、あとは色のくみあわせに気をつけて

組み合わせがわからんかったら自分シャレオツやなと思う人種の真似からやったらいい。んで好きに着たらいい。つーか着てくれ

  • あれ要は 貧弱、グラマー、おばさん の言い換えだよね

  • 私が見た範囲だと「どこにフリルがついてるときれいに見えるか」「ダークなスーツのジャケットのシルエット、スカートのラインはどんなのがきれいに見えるか」みたいな話だと思っ...

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