2017-08-30

いい記事だった

私たちは「人の不倫をなじること」に侵されている~テレビは何時間不倫を報じたか

https://news.yahoo.co.jp/byline/sakaiosamu/20170830-00075044/

立派なニュースキャスターが「やってるかどうか」を追及

なぜこんなことになったのか。これについては別の機会に分析を試みたいが、大まかにはここで説明できる。不倫ニュースはほぼ、週刊誌最初に報じたネタだ。とくに週刊文春情報収集はいつの間にか、民放が束になってもかなわなくなっている。ワイドショーによく出る芸能レポーター最近は、自ら取材せず「文春待ち」にしか見えない。テレビ番組独自特ダネを得る意欲を失い、週刊文春プロモーション装置に陥っている。

文春が報じたネタネット記事となって飛び交う。それを見て慌てて文春の発売日にテレビが報じる。そこに視聴者Twitterなどで反応し、拡散竜巻のようになって暴れ回る。テレビは文春に受動的で、ネット記事Twitterにおくれを取るまいと煽りまくる。そんな構図ができてしまった。

ワイドショー専売特許だったはずの不倫ネタはいまやニュース報道番組でも取り扱われる。立派な経歴を持つニュースキャスターがこぞって「今井橋本議員はやったかどうか」を追及している。「やってないなんて通るんでしょうか」とベテランキャスターゲスト知識人議論している。

不倫はいけないことだと私だって思う。だがそれを本当に責める権利は身内にしかないのではないか。夫もしくは妻、そして親や子どもなどの家族には不倫をした人間をなじる権利があると思うが、ニュースキャスターが「一夜を共にした男女が”やったかやらなかったか”」を、何の根拠もなく憶測で「やってないはずない」と主張するのはどんな社会的意義があるのだろうか。

テレビ局ニュースキャスターのみなさんはこのデータを見てどう感じるだろうか。「どうかしちゃってるな、自分たちは」そう感じてほしいと思う。どう見ても異常な状態だ。

そして誰より、私たち自身がこのグラフで目を覚ますべきではないかテレビが取りあげネット記事にするのは、視聴率PV数が稼げるからだ。そしてそれは私たち自身がそういう番組記事を読んでしまっているからだ。私たちはいま、おかしい。人の不倫をなじるのに時間エネルギーをどれだけ費やしているかを考え直すべきだ。テレビネットが取りあげても、もう振り向かない。そんな毅然とした姿勢私たちにこそ必要だと思う。不倫話題馬鹿みたいに好きな大人を見て、子どもたちはどう思っているかを考えたいと私は思う。

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