もう33歳になる。
この数年、何とか歯を食いしばって耐えたおかげで、ぼちぼち厚待遇の仕事に就ける。
開くと、それなりに楽しそうな生活の場面を披露する、知り合いたちの写真。
その中に
彼は今年34歳になる。
私が26歳のときに知り合った。
その頃に始めたバンドは続いてない。
34歳、バンドマン。
出会った頃には「潰れかけのショップの経営を建て直した」「いつでもオレには帰る場所がある」と嘯いていた。
売れっ子に対する斜に構えた評、洋楽・ジャズに対する拘りのあるポーズ。
泣けるほどみっともない。
音楽、映画、海外ドラマ、話題の作品はチェックして、遅れないようにする。
34歳、バンドマン。
ローカルなコミュニティで広報のお手伝い。クソダサい仕事も笑顔でこなす。
もう、あんた死んでるよ。
帰る場所だったはずの店はなくなって、
あんたもう若くない。
できたはずのこともできなくなって、
いつまでやってんの?
それ、いつまでやってんの?
40歳過ぎてもやれんの?
やれるつもりなの?
本当はライターがやりたいわけじゃない。マンガが描きたい、ギャグマンガ。同級生の間じゃ爆笑王。うすた京介とか松本人志とか、トンがった笑いが好き。っていうかオレの方が面白いし。
自己紹介にしか見えんが