2017-03-06

http://anond.hatelabo.jp/20170306093653

要するに小沢健二に何か動きがあるたびにファンは『LIFE』のような楽曲活動を求めるのだが、それは叶えられない。

そう、それが叶いそうだからみんな騒いでる。

「Eclectic」の頃は、同窓会で旧友が「昔の俺っちどうかしてたわーw」的なことを言い出す寂しさがあったと思うよ。

ライブもやらないしメディアに顔出さないし、

あの「ブギーバック」をわざわざ歌詞を書き直したりダウナーアレンジに直したりして再録して、

極めつけに「刹那」というタイトルベスト盤出しちゃうんだから

もうチャーリーブラウンばりの渋い顔で、

「『LIFE』の時代は死んだんだ。

いくら呼んでも帰っては来ないんだ。

もうあの時間は終わって、君も人生と向き合う時なんだ 。」

と言わんばかりのニヒリズムよ。

そりゃ911後の、冷や水かけられたようなアメリカムード肌で感じてるわけだから

閉塞感満開になっちゃったかもしれないけどさ。

でも結局みんなが小沢健二に求めてたのは「とにかく明るいオザケン」なんだよね。

歌詞だとかまんま洋楽アレンジとか

家柄とか学歴とかちょっと至らない歌唱力とか色々魅力はあるんだけど

第一に求められたのはその明るさだったんだろう。

しか大衆に求められたそのポジティブさが本人の資質によるものでなかったために

彼は海の向こうへ逃げてしまったのだろう。

追記

僕は「Eclectic」が暗い作風だったから不評だったというようなことをいうつもりじゃなかった。

「Eclectic」の前後「LIFE」期との決別を示唆するような言動が多々見られたことが

幾分かファンにとってショックだったのでは?ということがいいたかった。

この頃の小沢健二を見てもう決別を通り越してあの時期を忌み嫌っているのではとすら思う人もいたのでは?

それは「Eclectic」リリース時が半ば休止状態だったことも関係するだろう。

天使たちのシーン」や「ある光」もノスタルジーや切迫感に溢れたものだったが

「LIFE」グラデーションのように継ぎ目なく繋がっているような連続性があった。

(無論「LIFE」の曲から「ある光」の間には「大人になれば」「Buddy」「指さえも」といった作品が連なっている。)

「Eclectic」からライブツアー「ひふみよ」までの期間はそれらのキャリアからは断裂しているように見える。

どうしても「ある光」から「Eclectic」を線で繋いだイメージを持つことは難しいし、

「Eclectic」以後はある程度一貫した思想を強く打ち出した活動を続けてきたので、

「流動体について」発表までは「Eclectic」以前・以後で分けて考える人も多かったと思うんだよ。

「『Eclectic』はその本意をうやむやにしたままフェードアウトしていった小沢健二

それまでのポップスシンガーとしての活動区切りをつけるために一時的カムバックした作品。」

リリース当時はそんな風にみなされても仕方なかったように思うんだよね。

それからファンは結局「オザケン」としてのキラキラ感しか見てないということもいってないよ。

ポップスの一つとして親しんできた消費者マスコミまでもを包括した「大衆」がそれを求めたっていうだけで。

記事への反応 -
  • 小沢健二の新曲を発表したことで何やらタイムラインが騒がしい。 各メディアの発表によると、「19年ぶり」の新作だという。「小沢健二が帰ってきた」とかつてのファンが喜んでいる...

    • 要するに小沢健二に何か動きがあるたびにファンは『LIFE』のような楽曲、活動を求めるのだが、それは叶えられない。 そう、それが叶いそうだからみんな騒いでる。 「Eclectic」の頃は...

    • もう小沢健二の才能は枯れ果てて、「あの人は今」「一発屋」商法で食ってるだけなんだよ。 周りの人間とファンはそれを認めたくなくて毎回「帰ってきた!」って騒いでるだけに過ぎ...

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        • サンクスきいてみるわ ウィッチクラフトワークスのedもそうだけど、元ネタ知ってるとにやりとできるのって楽しいよなー でもメイドラゴンのOPはなんか蓮コラ?だかしらんけどキモイ...

    • 小沢健二=「life」は90年代初頭の渋谷の空気感だから求めるのは酷だよね。 あの時代はあのときだけでもう戻ってこないもん。 オリーブ少女が闊歩して初期のチーマーが徒党を組んで渋...

    • 全体の内容は興味深く読んだ。 「キムタクが声優初挑戦!」(実際はドラマCDとかやってた)みたいのと一緒で、なんというか紋切り型に近づけようと記事を書く人は思うんだけど、...

    • 「小沢健二は○年ぶりという商法で生き延びてるオワコンじじい」みたいなタイトルだったのに、もっともらしいタイトルに変えたんだ。

    • 未だにひふみよ以前の98年〜2009年ぐらいのことは黒歴史で、ほとんど語らないんだよなぁ。 どういう経緯でモータウンと契約したのか(そして離れたのか)、毎日の環境学はどういう日...

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