今回はとなりのヤングジャンプ
サブタイトルがオチになっていて、かつオチそのものは描写しない。
サブタイトルそのものがオチになっているからその必要はないし、むしろそれが演出として機能している。
へえ、そういうことしてくる。
画期的な発想ってわけではないと思うけれども、ショートを活かした構成と演出に感心した。
WEBで読めるのは受け手に損はないんだけれども、投票はヤンジャン本誌のはがきがないとできないから、企画としてWEBに載せる意味あるのかなあと毎回思う。
仮にWEBで読んで、投票したいからヤンジャン買う人がどれだけいるのかっていう疑問が一つ。
あと、そんな人間の感想合戦にヤンジャン買っている人が煽られて、結果に影響が及ぼす可能性があることも考えるなら、それで連載された漫画は読者層にマッチしているといえるのだろうかという疑問。
まあ、私レベルが考えていることを企画の人たちが織り込んでいないとも思えないので、何かあるんだろう。
題材に付きまとう独特な気まずさを、非現実な空間が入り込むことで、より演出できている。
まあテーマに対して表現が直喩に近くて、作中でメッセージがほぼ露骨に明言化されたり描写されたりもしているので、その観点から上手いかどうかっていうと何とも言えないけれども。
メタファーとしての妙は希薄だけど、まあ題材の時点で有利だよなあ、と。
とはいっても前回のシンマンがプロットだけだと凡庸なのが多かったのもあって、今回の第一陣がこれってのはインパクトあるよね。
妙に怪人化のデザインが洗練されている奴がいるというか、元からこれ前提で人間の姿もデザインしてたのかなあと思える位。
原作にもいた既存のキャラは退場しちゃって、現在出張っている登場人物たちは村田版オリジナルだから、メタ的に考察してもどう転んでもおかしくない。
実質、あの場でどうにかできる実力なのはスイリューだけで、他の怪人は余裕だとして竜レベルのゴウケツが未知数なんだよね。
竜レベルはS級クラスでも戦闘派が何とか勝てるか、相性が悪かったりすれば手も足も出ない強さだからなあ。
あと、今回の闘技大会編のテーマを考察するならば「ヒーローの必要性だとか意義」ってあたりになると思うので、そこも踏まえるとヒーローの介入でもう一波乱あったりしそう。