昨日、とある女児アニメの界隈で話題になった記事。わかる人だけ「ああ、あの話ね」と思ってくれればいい。
くだんの記事は削除済みだし、本人もこれ以上この件に触れるつもりはないらしいので、読んでいて収まりがつかなかった部分を吐き出させてほしい。(本人に直接、何らかの連絡手段を用いて意見する気がなかった以上、特にマウントを取る意図がないことだけは最初に述べておきたい。)
細部に多少首を傾げるところはあれど、そこは本人に飛んだリプライで触れられていることだし、今更どうこう言うつもりもない。
あの記事で述べられた大意に関しては、おおむね賛同できる。セクシャルマイノリティへの、無意識のうちの忌避感を嘆く彼の気持ちはよくわかるし、もっとフラットな社会が形成されれば、それが最善のかたちだとも思う。
けれど、この界隈で常々「逆差別的」言動に生き辛さを感じていた人間がいたことも、わかってほしかった。
くだんの記事でも挙げられたジャンルでの二次創作では、百合が大勢を占めていることもあって、本当に見過ごされてしまいがちではあるんだけど、ヘテロCPに対する批判的言説も存在しているということもまた事実なんだ。
この界隈で生きてきて、「そのキャラクターがアイドルだから、男女恋愛はもってのほか」だとかいうもっともらしい理由で、公式で描かれた関係すら否定するような言葉を、少なくとも両手、両足の指を使っても数えられないくらい聞いた。
そのあとに続く言葉は、決まって「だから、百合は大丈夫」だった。
くだんの記事を書いた彼にも、(たぶん皮肉の意図で用いていたのだろうけれど)同性愛を肯定するあまりのそういった言動は目立ったし、それで傷付いていた人間がいたことも知ってほしかったし、それについては完全に見過ごされていたと、そう感じた。
誤解のないように言っておくと、自分はくだんのジャンルでは、異性間のカップリングと、同性間のカップリングのどちらも好んで読んでいる。だからこそ、「フラットな社会」を願う彼の思想が、同時に逆差別的な言動を生み出していたこともすごく残念に思う。
少なくとも創作の世界では、「ひとがひとを好きになること」ってもっと単純なことでいいと思うし、そこに境界を設けていがみあってるのを見るのにも、そんな言葉を浴びるのにも疲れた。
愚痴っぽくなってしまったけれど、平和に生きたい。平和に楽しく公式からの供給を得て、二次創作を読んで暮らすことができればそれでいい。
http://anond.hatelabo.jp/20161213022431 何の話かは分った 重箱の隅をつつくようで悪いけど、逆差別は多分そういう意味で使う言葉ではないと思う