2016-11-18

メンバー設計書をwikiで書きましょうって提案された

私はソフトウェア製造業で十年近く働いているが設計書と言えばExcelまたはWordだった。

UMLなどの作図にツール使用することはあっても、最終納品物としてはExcel画像として張り付けて提出していた。

もちろんExcel方眼紙については批判もあるのは理解しているが、開発者運用者、顧客など関係者すべてが手間なく簡単に読めることを条件とすると、やはりExcelに落ち着いてしまう。

 

そんな私に表題のようなことを提案されたわけだが、最初何を言っているのかわからなかった。

設計書と言えばExcelという私には設計書をwikiで書くという発想がみじんもなかったからだ。

開発者運用者、顧客のだれでも手間なく容易に読めるという条件はwikiでもかなえられることに気付いたが、私にはwiki知識ほとんどない。

 

彼に詳しく聞いてみると、前に参画していたプロジェクトでは社内サーバに建てたwiki用語集として活用していたそうだ。

wikiには顧客業務専門用語などを記載して、製造工程以降に参画してくるメンバーとの情報共有のツールとして使用していたらしい。

そういった運用をしているうちに彼はwiki自体設計書とできないか考え、調査したところ実際にwiki設計書として使用している会社もあるようだということで、今回提案に踏み切ったらしい。

 

私も今調べてみたところwiki設計書を書くという運用をしている会社もあるようだが、メリットデメリットwiki知識があまりない私には判断しかねている。

ぱっと思いつくデメリットとしては、第一に、やはりマークアップ記述するコストが非常に大きいように思える。

記述する手間だけでなく、記述するスキルを手に入れるためのコストも考えると無視できないコスト必要となるように思える。

第二に、保守以降、一つのシステム複数改修案件や故障対応が並行するようなことはままあることだが、ソースSVNなどで管理できるがwikiはできないため、設計書とソース間で不整合が発生することは大きな問題である

 

メリットとしては、リンク機能で各設計書間を容易に行き来できることが第一に挙げられる。

第二に、改訂履歴差分が標準で用意されていることもメリットであろう。

第三に、検索が容易であることがあげられる。この点はExcel比較して十分大きなメリットだと思っている。

 

私がぱっと思いつく限りではこんなもんである

はてな諸兄の中にwiki設計書を書いたことがある方がいれば、メリットデメリット、その他運用において気をつけるべきことなどあればご助言願いたい。

 

なお、今回の案件は数万LOCの小規模な、VBからWEBアプリへの置き換え案件であり、顧客から設計書の決まった書式などは指定されていない。

そのため自社の標準の設計テンプレート使用する予定だった。もちろんExcelである

 

また、設計作成使用するツールExcelWord以外の素晴らしいツールがあれば教えていただきたい。

どうかよろしくお頼み申し上げ候。

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