30歳の初夏。
彼と付き合って4年目、
結婚したいと思ってから2年、その意志を伝えてから数ヶ月後に同棲、
結婚についてはこれでもかというくらい話し合った。
自分は何者で、どんな性格で、人生においてどんな優先順位をつけて生きているのか
相手の何が好きで、どうして結婚するならその相手じゃなきゃいけないのか
この先どんな人生を歩んでいきたいのか。
話し合いお互いを知ったその末に、彼は私にプロポーズしてくれた。
だけどそれは決してゴールじゃない。
ネットを見れば
「彼にプロポーズされる方法」とか、「本気度の見分け方」とか、
でも全部無駄。答えでもなんでもない。
そもそも私が「あなたと結婚したい」と伝えていなければこの展開は迎えていなかっただろう。
だけど私は彼がよかった。
そのため、彼に対して伝えていく上でいくつか手法を分けた。
2:彼の意志と話を聞く
3:ふたりで話す
4:本や第三者を使う
当然と言えば当然である。
「付き合ってるのと変わりないからこのままでいいじゃないか」と何度も言われたけど
制度上の違いや法律に守られる意味、社会的な意味、認められることの大切さ必要さを訴えた。
2は1からの流れですることが多かったが、彼の話をとにかく聞いた。
何が彼を押しとどめていて、どんなネガティブイメージを持っているのか知らなきゃと思った。
3は1、2を踏まえて擦り合わせを図り、課題を共有、クリアにしていった。
しかし4については書籍をきっかけにして本気で第三者を利用した。
彼の隣で「この人と結婚していいの?」を読み、
彼にも読んで貰ったところ、興味が湧いたらしく「受けてみたい」と言い出したのだ。
自分を見つめ直し、「なぜ」を繰り返して、
相手の想いや意志を尊重しながら、とにかく納得するまで話をすること。
これが出来なきゃ始まらない。
ただでさえネットでは色んなことを考えて発信してくれる他者が多い
ある日こんな会話をした。
「どうして俺と結婚しようと思った?」
「最初は一緒に生きていきたいな、だったけど、途中で変わった。
この先生活していく上で、致命的なマイナスがないとわかったから」
「俺もそこなんだよね、やっぱり。自由が減るとか監視下におかれるとか思ってたけど
これだけ話して、そういうことじゃないってやっとわかった」
結婚したがっていなかった彼だって、実際のところよくわかっていなかった。
向き合い続けた結果、私たちは今、同じ方向を向いている。
興味深い話が多く、結構楽しく通っている。
適齢期なんだしと甘えてないで
なんでわかってくれないの、と憤慨する前に