大学生になってから、お酒を飲む学生・煙草を吸う学生が日常的に周りに現れた。高校時代お酒を飲むような集まりに行ったことはなかったし、何人か煙草を吸っている同級生がいることは知っていたが少なくとも(当たり前ではあるが)学校で煙草を吸っている人はいなかった(一度休日の旧校舎で部室の片付けを手伝っていた際に同じ部活の同級生が吸っていたことを除けば)。しかし、大学に入ってからはお酒も煙草も身近なものになってしまった。もちろん大学には高校と違って20歳以上の学生もいるので(僕の高校には3回留年した21歳の先輩がいたが)、それは当たり前なのかもしれないけれど、18歳や19歳の同級生でもお酒や煙草をやっている人は多い。僕は煙草は吸わない(年齢に関係なく吸おうと思わない)。お酒は飲まないといけないような状況以外基本的に飲まないし飲みたくない(そういう状況があること自体おかしいのだけれど)。
お酒や煙草を吸う周りの人たちが悪いということが言いたいわけではなく(法的に未成年飲酒・喫煙が悪いことはこの場では措くが)、本当にそういうアイテム一つをとっても随分自分は遠いところに来てしまったのだなと感じるということが言いたかった。大学で懇意にしている友達の中にも煙草を吸う人がいるが、彼らが煙草を吸っているのを横目に見ているとき時折違和感のような感覚に陥ることがある。異質な感じとでも言おうか。僕と同じ大学一年生であるはずの彼が一丁前に煙を吐き出している光景。友達が煙草を吸っている姿というものを高校時代の僕は想像することもできなかったと思う。あるいは飲み会の場で。同い年の人たちが当たり前のようにお酒を頼んでいく。「煙草を吸う」という目に見える「異質」なアクションと違ってお酒を飲むのもソフトドリンクを飲むのも見た目の上では変わらないので煙草のケースほど顕著ではないにしても、違和感が頭をもたげる瞬間は確かにある。
Twitterのタイムラインに、同じ大学の四年生(面識はない)が学生結婚をしたという旨のツイートが回ってきた。学生結婚?とても遠いところに来てしまった。例えば女性であれば16歳で結婚することは可能だが、それはあくまでも法的な話であって、今までの僕の周りに「結婚」なんていうアクションは存在しなかった(僕の地元の人たちにいわゆるDQNみたいな人種が少ないことも手伝っているのだろうが)。その「結婚」が、ただ大学に入ったというだけである意味では身近なものになってしまった。
誰々と誰々がセックスしたみたいな話を聞くことも珍しくなくなった。あるサークルでは大麻が流行っているらしいが本当だろうか。あらゆることやものからかつていたところとの隔たりを感じる。
遠いところに来てしまったのだなという感覚をどう説明すればいいのか分からないから上手くまとまった文章が書けないのだけれど、とにかく、日々、今年の3月までの自分自身や自分のいた環境から遠いところに移動してしまっているのが分かる。そして日々何かがすり減っている
他人に興味無さそうだな まあ悪いことじゃないんやで