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かつてはてなで『クリスマスまでに彼女欲しい』と書いて女性蔑視だと叩かれたはてなーがいるらしいが、男女逆転して似たようなことを言っているのは沢山いる。
この時期の教え子の私語を聞いていると『クリスマスまでに彼氏欲しい』『寂しい女になりたくない』と言う話題だらけだ。
お前ら、本当に彼氏が欲しいのかと問い詰めたい。小一時間ほど問い詰めたい。
お前ら、単に『彼氏がいるモテる私』アピールしたいだけちゃうんかと、と頭に浮かぶ増田はそろそろオッサンであるという自覚も出てきた。
そういえばまだ新任の頃。
「君たちくらいの年頃だと、自分の生きている意味に悩んで『恋人を作れば、恋人にとって自分は大切な人だから、
少なくとも自分を必要としてくれている人が世界にいる』と安心するために恋愛するようなのもいますが……」
と一般論として話していたら
「むしろ恋愛ってそのためにするもんでしょ」と何の疑いもなく言われた。発達心理学の教科書かと思った。
『名作物語の主要人物レベルに複雑な人間は希で、意外と人間は”こういうキャラ”で説明がつくヤツは多い』
というのは増田が二十数年生きて学んだ事だが、ここまで教科書的なヤツもいるのかと頭を抱えたくなった。
はてなだったら『承認欲求乙』の一言で片付けられそうだが、目の前の女子にそれを言ったところで解決するわけではないのだ。
ちなみに別のクラスでこの話をしたら「どんだけ寂しいんだよ」と言っていたヤツがいたが、
増田が原因については話していないのに寂しいに直結するあたり、実はそいつも同類だったのではないか。
今となってはそう思うが、本人に確認するわけにもいかない。
これだけ承認欲求に困ってる女子がたくさんいるということは、もしかして……。そう思って
「あるいは、”少なくとも自分の体には価値がある”と思ってニコ動なんかでエロい実況するヤツもいたりするかもしれませんが」と話題を振ったら、
と隣の女子(2人が仲が良いのは周知の事実)を指さしながら言ってきたヤツがいて、思わず「そうなの?」と素に返って聞いたら頷かれた。
ドラマや漫画だったら少しひねって、髪も染めてない真面目そうな女子が『実は私、やってたことあります』とかいう展開になるところだが、現実はもっと素直らしい。
実況しているのは、『そういうことしてそうな女子ランキング』を教師間で作ったらトップ10に入りそうなヤツだった。
創作と現実の区別をつけろと言われそうだが、現実の方がどんどん創作っぽくなって来ている。この前なんて生徒からおっぱい触らせたげるとか言われるし。
具体的には
「絶対に教えません」
「何で? 『風俗行った』とか書いてんの?」
「それは無いな」
「じゃあ『おっぱい触らせて』とか?」
「あー、それはあるな」
「私のなら、触らせたげるよ?」
「……はいはい、モテない男をからかうのはそれくらいにしておけ」
そんな会話だった。
こういう時に『自分もずるい大人になったな』と実感する。
本当は、からかってなどいないのだろう。だからと言って増田に恋愛感情があるわけでもない。
承認欲求を満たしつつ、ついでに『触らせてあげるからお金ちょうだい』か『触らせてあげるから成績よろしく』のどちらかでしかないと分かっている。
かつてはてなで『クリスマスまでに彼女欲しい』と書いて女性蔑視だと叩かれたはてなーがいるらしいが これ誰のこと?