2014-03-08

場所

柏の通り魔事件のヤフーチャット万歳-竹井聖寿 を見るに辺り、

もともとキチガイだったのもあるんでしょうけれど、

彼が最後娑婆に残した言葉が「ヤフーチャット万歳」という辺りに、

キチガイを収容しておく居場所がどんどんとなくなっていっている感を痛切に感じます

もともとネットはそういう人間達の逃げ場所という部分もあったんですけど、

これだけ社会的に普及してしまうと、

公道同様キチガイ排除される運命が待っているわけで、

じゃあ今度はそのアウトサーダー達に、

どこに逃げ場所や居場所や収容しておく場所を求め与えてやったらいいの?

というジレンマが発生しておりまして、

人間自然破壊した結果、山から動物下りざるをえなくなり、

人間居住地野生動物が出没し人間と摩擦を起こすという事例と同じだな、

といささか今後を危惧しております

人と容易にリアルではなくコミュニケーションが取れるツールとして、

ヤフーチャットからまりスティッカムニコ生などの動画配信コンテンツが一時期活況を呈していましたが、

ニコ生が物凄い動員力で社会にこのコンテンツを普及させた結果、

一部のマニアック人達だけの居場所ではなくなり、

普遍的な物や場所になっていかざるをえない運命が待っており、

その結果規制だらけになって行き、

アウトサイダーには至って居心地の悪い場所へとニコ生は変貌を遂げていきました。

その変貌したニコ生の替わりに、

スティッカムヤフーチャットニッチ市場として生き残れればよかったのですが、

全てのニーズニコ生がかっさらっていってしまった結果、

ヤフーチャットは3月末で終了、

スティッカムに至っては本家USAは既に閉鎖で、

残ったJAPAN資金をかけられず糞サーバー状態でまともに動かず開店休業状態。

ピアキャスとかも昔はありましたがそちらも同様で今何処。

FC2はエロという別の生き残りの道を開拓しましたが、

エロ路線が強すぎてコミュニティーとしては機能していません。

そんな中ツイキャスというコンテンツが注目を集め出しましたが、

こちらは完全にリアル人達が集うコミュニティとして別路線を歩んでいます

ということで、集客力は多くはないものの、

一部の熱狂的なマニアック層やアウトサイダー達によって

細々としかし確実に必要場所として存在していた

アウトサイダー達のためのチャット動画配信と言った居場所が、

ここ最近急速に収束されていってしまっている感があります

事件を起こした阿部容疑者を養護するつもりは一切ありませんが、

ただ、そういう社会の中での疎外感に追い詰められていく中で、

ヤフーチャットという彼にとっては唯一存在できる居場所が無くなるという事実が、

彼の焦りと苛立ちをより一層加速させる原因になってしまったのかもしれないなあ、

と強く残念な気持ちにさせられます

キチガイ犯罪者を養護するつもりは毛頭ありませんが、

結果として一番良い結果を得るためには、

追い詰め過ぎたり規制し過ぎたり排除し過ぎることだけが

本当に良い結果をもたらす方法なのかなあ?

と少々疑問に思う今日このごろです。

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