柏の通り魔事件のヤフーチャット万歳-竹井聖寿 を見るに辺り、
もともとキチガイだったのもあるんでしょうけれど、
彼が最後に娑婆に残した言葉が「ヤフーチャット万歳」という辺りに、
キチガイを収容しておく居場所がどんどんとなくなっていっている感を痛切に感じます。
もともとネットはそういう人間達の逃げ場所という部分もあったんですけど、
じゃあ今度はそのアウトサーダー達に、
どこに逃げ場所や居場所や収容しておく場所を求め与えてやったらいいの?
というジレンマが発生しておりまして、
人間が自然を破壊した結果、山から動物が下りざるをえなくなり、
人間の居住地に野生動物が出没し人間と摩擦を起こすという事例と同じだな、
人と容易にリアルではなくコミュニケーションが取れるツールとして、
ヤフーチャットから始まりスティッカムやニコ生などの動画配信コンテンツが一時期活況を呈していましたが、
ニコ生が物凄い動員力で社会にこのコンテンツを普及させた結果、
その結果規制だらけになって行き、
アウトサイダーには至って居心地の悪い場所へとニコ生は変貌を遂げていきました。
その変貌したニコ生の替わりに、
スティッカムやヤフーチャットがニッチな市場として生き残れればよかったのですが、
残ったJAPANも資金をかけられず糞サーバー状態でまともに動かず開店休業状態。
ピアキャスとかも昔はありましたがそちらも同様で今何処。
そんな中ツイキャスというコンテンツが注目を集め出しましたが、
こちらは完全にリアルな人達が集うコミュニティとして別路線を歩んでいます。
アウトサイダー達のためのチャットや動画配信と言った居場所が、
事件を起こした阿部容疑者を養護するつもりは一切ありませんが、
ただ、そういう社会の中での疎外感に追い詰められていく中で、
ヤフーチャットという彼にとっては唯一存在できる居場所が無くなるという事実が、
彼の焦りと苛立ちをより一層加速させる原因になってしまったのかもしれないなあ、
と強く残念な気持ちにさせられます。
結果として一番良い結果を得るためには、
本当に良い結果をもたらす方法なのかなあ?
と少々疑問に思う今日このごろです。