仕事の一環としてwebサイトの脆弱性を探してる人達はたいていは所属している組織がその行為の正当性を保証してくれているから上記のような問題はほとんど起こりえない。問題は趣味の一環として脆弱性を探しているホワイトハッカーだ。
ちなみに上の記事のブクマに度々登場する「Office」とは10年前に逮捕されてしまった人のこと。
詳細は以下のページによくまとまっている。
http://www.itmedia.co.jp/news/topics/accs.html
この人が逮捕されてしまった決定的にまずかった点は、脆弱性の発見の過程で得られたとあるサイトに蓄積されていた個人情報を、あろうことかカンファレンスで公衆の面前に向けて公開しちゃったところ。擁護のしようがない。
自分では善意と思っていても、それが相手からどう見えるかどうかは別問題である。客観的な証拠が無ければ善意かどうかは証明できない。それをわかっていない安易なホワイトハッカーが多すぎるように感じる。
ネット上でホワイトハッカーとして有名ならば仮に逮捕されても世論が味方してくれるなどという甘い考えも蔓延している。確かにネット世論は味方するかもしれんがそれは法廷内では何も意味をなさない。客観的な状況証拠以外に善意を証明する術なんて無いんですよ。だから安易にホワイトハッカー気取るのは危険なんだ。
これ以外にホワイトハッカーが身を守る術は無い。これを怠っておいて面倒なことに巻き込まれて「俺はインターネットを良くしようと思ってやってるのに!」とぷんすか怒っても駄目。特にIPAへの報告はできるだけ早くやる。サイト管理者よりも先に報告する。これ鉄則。
とある自称ホワイトハッカーが熱弁していた自衛手段の一つに、ブラウザのUserAgentに「僕はあなたの味方だよ!」という意味の文言を入れておけば大丈夫というものがある。ジョークで言っているんだろうと思ったがどうやら本気だった模様。こういう馬鹿な人は逮捕されても仕方がない。
ホワイトハッカーに必要なのは技術力だけじゃない。自分は無害だ、むしろサイト管理者の味方なんだという客観的な事実を積み重ねる高度な政治的立ち回りが必要なんだよ。
確かにホワイトハッカー自体は世の中に間違いなく必要だ。でも、世間は無条件に諸手を上げてホワイトハッカーを歓迎しているわけじゃない。本当にホワイトなのかどうか見極める作業が必要なんだ。だからこそ、ホワイトハッカー側には高度な政治的立ち回りが必要となる。誰しもが客観的にその状況を見てホワイト認定してくれるようにログを積み重ねなければならない。以上。
ちなみに問題となってるベネッセのサイトに気になるお知らせが。これが上記の件なのかどうかはわからないが一応紹介。
http://blog.benesse.ne.jp/info/corp/2013/09/post-4.html
「書き換えた」とあるので、上記の人とは違うとは思うが。どうなんだろう。もし書き換えたとすればそれはホワイトどころかグレーどころかブラックなんじゃないだろうか。別件であると信じたい。
無菌室で育てれば育てるほど、海外からの攻撃に弱くなるだけなんだけどな。 ほとんどすべての攻撃って、海外から来てるのに(IPが海外のものが多い) 国内の人間は訴えやすいから...
「サイトの内容を書き換えた」ってあるけど、これがもし例の人の行為だとしたらそれでも擁護するわけ? 「日本は海外に比べて〜」って言いたいだけのミトコンドリアさんなのかな
その前に、疑わしきは罰せず、証拠もないのにひとを疑ってはいけない。疑わしきは容疑者に有利にという 法律の大原則をもって 「サイトの内容を書き換えた」のがその人間である...
もしかしてXSS=サーバに侵入することだと思ってる?
まじそれな 分かんない事は見ない振りすれば考えなくていいってあほが多すぎる 原発事故もそういう事だろ。想定すると大変だから、思考停止しとけってやつ。