http://anond.hatelabo.jp/20130507112833
成人としての責任が、今の男子は昔より10年くらい遅くなってるっていうのは非常に賛同。
で、それ以外の部分でチラッと気になったので追加記入。
江戸時代の町人の男性のうち、4人に3人だか3人に2人が一生童貞だったんじゃなかったかな? 手元に資料が無いのですが、杉浦日向子さんがどこぞで書いていらしたはず。
一方女性はほぼ全員(売り飛ばされる&強姦も含めて)生涯一度も性的経験が無いってことはほぼなかった。ぶしゃいくでも人数少ないから、それなりに需要がある。
「結婚」という概念や儀式があるのは武家と武家のまねをできる金持ちだけで、町人は「一緒に住んでる」「あ、こどもができたから、夫婦ってやつ?」程度の認識。
家同士のつながり? 田舎から出てき二人にそんなものはないヨ。そもそも田畑なんて男の子ひとりしか継げないんだから、複数生まれた男子の残りは、土地所有なしの労働力としてなんとかしないと結婚どころか食い扶持もないんだし。
働き口は女性もあって、飯炊き女だけじゃなく、レンタルふんどしのふんどしを洗濯する、旦那が売りさばけなかった野菜を料理して惣菜を売る、などなどサービス業ならばやれることは結構あったらしい。
だから男と暮らしてもいやなら出て行ってどうにかなっちゃったりする。
一方こどもをたくさん生むのはたくさん「こどもが」死ぬから。七五三が「その年までしななかった=あとは割りと長く生きられる」っていうお祝いなくらいだからね。3歳=数え年だから今の2歳だからね。
あと成人してもポコポコ死ぬのは病気や怪我が治らないから。風邪⇒肺炎コース=死亡だったらすいし。特に町人と農民、貧乏な士族も。戦争が無くても平均寿命50をなかなかこえられなかった、ってのは中学のときに社会科の先生が言っていた。
で、江戸時代女がこどもを早く生むって話にもどると、
・男は12~15くらいで一人前になる
・町人or農家の次男以下だったら賢くても12くらいで丁稚奉公に出る
・次男以下っていうけれど、子沢山だから次男以下のほうが多い。
・仕事がデキても、嫁もらえるとは限らない
・男は金がなければ一生童貞もあり
・医療が受けられなくて、インフルエンザが流行ればポコポコ死ぬ、怪我でもポコポコ死ぬ
っていう時代背景もあったわけで。
江戸時代例にだす男の人は、そういう社会でオトコとして生きてみたいのかな~って毎度のことながら思うわけです。はい。