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2017-12-01

飲みサーの幹事の話

昔の話。

飲みサーの幹事となるとさぞかしウェイウェイしてるだけと思うかもしれないが、そんなことはない。考えることはたくさんある。

なお当人たちは「飲みサー」という言葉自称したがらない。あくまで他称「飲みサー」を好むのだ。

幹事仕事飲み会の開催前から始まっている。サークルにはがさつな人で溢れている。事前の出欠確認に期待なんかしてはいけない。

出欠を取り、なおかつ全体リマインドを行っても返信率は50%を上回ればいいほうだ。

リマンドなんて初めからなかったかのように個別に出欠の連絡を取らなけらばならない。

慣れれば時期によって来る人、来ない人は感覚にわかる。

連絡すると

「え?いつー?行くに決まってんじゃん!」

と返信が来る。

店選びでは、行ったことがない場所危険信号だ。このご時世ではコール禁止の店は多い。客層やトイレ位置・配置を確認しておき、店長らしき人と友好関係を結んでおくことが望ましい。小上がりがあるほうがいい、むしろこの有無の違いは飲み会の後半に顕著に現れる。

いざ予約する段階では想定される人数よりも少なめに言っておく。ドタキャンはいつでも発生する。なおかつ店側は人数が少なくなる分には当初の予定通りの金額請求するが、多くなる分には柔軟に対応してくれる。そのためにもこの人数でこの場所に案内されるだろうな、という目星は付けておきたい。機動力が求められる飲み会でスペースの狭さは致命的だ。

集合は早め設定する。それでもどうせ時間通りには集まらない。なので18:30に集合と伝えれば、19:00から予約を取っているのだと周りは勝手に勘違する。実際には19:15に予約をとっておく。

会が始まると幹事はまず盛り上げ役に徹する。積極的コールを振る。序盤には周りを巻き込める、かつテンポのいいコールをチョイスする。必要があれば自らが飲む(自発的に飲むのは基本的には序盤だけに留めなければならない)。ここまでは一般的な飲みサーの幹事イメージかもしれない。

中盤に差しかると、いちおう「飲みサー」なので各々のエンジンがかり自走し始める。この時の幹事の役目はコールを振ることではない。スムーズお酒供給であるコールは周りが好き勝手に始める。

なおこのような飲み会ではジョッキでの提供はとても追いつかない。基本的に瓶ビール提供してもらい、グラスで飲むことになる。瓶ビール自体テーブルに一つ一つ店員さんに置いてもらうのは申し訳ないし効率も悪いため、瓶のケースで用意してもらい一箇所に置いてもらう。そこから必要に応じて各テーブルへと幹事を筆頭に運ぶのだ。

コールが流れてる時の注意として、その人の周りにいつでもすぐさま次のお酒提供できるように複数のグラスを用意しておく。これがスムーズに行えるように、後輩たちには周りでコールがかかったらグラスにお酒を注いでスタンバイするように教育する必要がある。

幹事は飲むことはあれど、飲みすぎてはいけない。幹事目的はみんなを楽しませることである。早飲み選手権があれば、本来ならば2秒で飲みきれるところを、周りの盛り上がりを伺いながら5秒くらいかけて飲む。また、自分コールが降りかかれば、苦しそうに隣の人に更なるコールを振ることも大切である

ビール炭酸なのでみんなの胃のキャパはすぐになくなる。つまりリバースが盛んになる。全員が全員トイレの狙った位置リバースできればいいが、なかなかそうもいかない(幹事にはanywhere, anytimeは必須スキルである)。

リバースするかしないかの境目を見極めながらコールを続ける必要がある。言い忘れたが、グラスを用意した人は、それと同時に飲んでいる人の口元におしぼりを添えて、お酒が床にこぼれるのを防ぐ役割がある。

自由自在リバースできる人には積極的リバースしてもらうのが好ましい。後で溜め込んでトイレに立て込まれるのが一番やっかいだ。

幹事トイレをこまめにトイレットペーパー掃除しよう。標準をもろに外していない限りは対処可能だ。

コールもある程度落ち着くと、5~6人程度のグループにそれぞれが分かれた状態で適度に盛り上がっている。ここで意外に思えるかもしれないが、飲みサーでも全てのメンバーがノリノリでコールを振れるわけではない。中には中盤から少し孤立気味になってしまう人もいる。

具体的に言うと、おとなしめな女の子サークル本業をメインで活動する人(飲みサーは他称なのだ)、ノリに着いてこれない新入生などがそうなりがちである飲み会が激しいサークルであっても一定数必ず存在する。

誤解してはならないが、実は根っこの部分でサークルを支えているのはこういう人たちであることが多い。大多数は好き勝手にウェイウェイして私生活もウェイウェイやってるだけなので、ウェイウェイ人材だけではサークルは回らない。

全体の満足度を高めるためにも、自ら輪に入れない人たちには話題を振ることで輪に入れるようにする。女の子場合にはそこらへんの男を呼べば食いつく。下級生は何かしらの話題を見つけてそれに合った人を呼び込む。

輪に入れないからといって、飲み会が嫌で嫌で仕方ないというわけではない。ある程度の期間在籍してくれている人なら、きっかけがあれば打ち解けてくれる。

飲み会お金は会の途中で払っておく。これは飲み会の終了時にスムーズ二次会に進むためということもあるが、店側から追加徴収を取られにくいというメリットもある(飲み残し食べ残しによって追加料金を取られるのを防げる)。また、酔っぱらいが多いため、周りのものを破損しがちである飲み会終了時に料金を支払うと追加請求される場合があるが、予め払っておくと再度お金請求されることは滅多にない。

飲み会が激しいと出禁になることも多々ある。初めの方にも書いたが店員さんへの根回しはけっこう効く。

二次会の会場はもちろん近いほうが望ましい。感覚として一人で歩いて行く時の5倍の時間がかかると見積もっておくといい。

全く誇れることではないが、こんな感じで幹事はわりと大変である

 
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