2023-07-16

君たちはどう生きるか(ジブリ)はTwitterランド崩壊暗喩している。(

君たちはどう生きるか

この映画ひとつSNS崩壊とそこから解放暗喩している。

蒼鷺はツイッターバードを表している化身のような存在なのは確定的に明らかだし、

塔の中の世界自由発言(ツイート)できるSNS世界を表している。

鳥の住人が多いのは自由世界象徴しているのと、アバターとしての匿名性を表している。

SNS製作者(大叔父)は自由平和発言を出来る世界を夢見てこの世界を作るが、

どうしても悪意が排除できずに荒れていってしまう。

義母は気丈な態度を崩さないが、姉(主人公母)に対する負い目や、眞人が心を打ち明けてくれていないだろうということ、

そしてマリッジブルー妊娠によるホルモンバランスの変化などにより内心はグズグズと傷ついていってしまう。

そんな時に自由発言できる世界としてTwitterというSNSにハマってしまい、抜け出せなくなってしまう。

蒼鷺は大叔父の命で維持できなくなったSNS管理する後継者にするために主人公をどうにか招き入れようとする。

母親を亡くした主人公に、母親がいるといい招き入れるのだ。

しかしそこには母親はいなく、過去母親存在するだけだった。

そう、SNSには過去ツイートが残されているのだ。眞人は過去母親ツイートから母親気持ちを知ることになる。

ペリカン初心者狩り趣味攻撃的なユーザーだ。

新顔の主人公攻撃してやろうと群がってくるが、

蒼鷺の羽根を持っている、つまり公式バッジの付いている主人公を食べることはできなかった。

ユーザー純粋気持ち象徴であるわらわらは、攻撃的なユーザーであるペリカンに食べられてしまう。

叔父の血族であるヒミはモデレーターとしての役割があり、ペリカン炎上させることで規制している。

インコたちはSNS内に溢れる自己主張の激しい民衆で、彼らは勝手自治を初めて排他的社会を築き始める。

彼らはどんどんと膨れ上がり運営に対する不満も溜まっていく。

義母自身の暗い感情を隠すため、鍵垢の岩戸へと引きこもっている。

しか主人公はヒミという運営権限の一部を持つユーザーの助けを借りて義母の部屋へとたどり着く。

結果的義母本音を見た主人公義母と心を通じ合わせることができるようになる。

しかし、いくら自身が直接見ていないとはいえ

まだ明確に権限を持っていないユーザーに他ユーザーの鍵垢の中身を提示するのは私的利用職権乱用であり、

運営ポリシーから大いに外れる禁忌であった。

元々運営文句のある声がでかい自治厨の村長(インコキング)はキングといえど元々ただの一般ユーザーしかないため

文句をピヨピヨ垂れ流すだけであったが。

しかモデレーター不祥事を見つけたことで、鬼の首を取ったかのようにそれを武器運営へ直談判しにいく。

運営の部屋では大叔父主人公が引きつぎについて会話をする。

主人公は元々自己主張が苦手で寡黙であったが、義母との一件で本音さらけ出してぶつかり合うことの大切さを学んだ。

そのこともあり、自由だが閉じた世界であるSNS継続拒否し、本当の世界で生きていくことを選ぶ。

そして、偶然積み木というあまり杜撰管理体制を見てしまったインコキングは激昂し、それを糾弾することでこの世界崩壊してしまう。

タイトルのもとになった小説は、

個人個人がよりよい生き方を目指すことが社会全体をいい方向に向けていくという社会科学的な思考についての内容がある。

インコたちは真逆で、自身の主張をし続けた結果SNS世界崩壊という社会全体への崩壊へと結びついてしまったのだ。

ユーザー暴走を抑えられずに崩壊する現代SNS惨状暗喩している映画であった。

SNSから解き放たれたユーザー達は、

SNSの無い現実世界果たしてどう生きるのだろうか。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん