2024-04-28

今読んだ古いマンガ

お金持ちだが病弱な少女と仲の良いいとこ達の5人組

いつも仲良く遊んでる良いお友達

けど5人が海辺洞窟で遊んでる最中に岩が崩れて閉じ込められる

夜には救出されたけど、心臓の弱かった少女は亡くなってしまっていた

少女母親はいとこ達の誰かが娘を殺したとして、毒入りのお茶で彼らを問いただす…

とまあそんな話

これが二転三転しておもしろかった

実は死んだ少女への恨みはそれぞれが抱えており、突発的な事故の状況でそれぞれが少女不安がらせる行動をしていた

決して計画されたものではなく直接何かしてはいないけれど、そうすることによって少女が苦しむことを知っていて行動した

ウソの時刻を伝えることで混乱させ恐怖を煽った者

空気が薄くなっていると煽った者、それに乗っかった者

わずかな浸水をいずれ頭上の高さにくると煽った者

それらの言動過剰反応し取り乱すことで一層の不安を煽った者

取り乱す者を諌めるていで、少女心臓に良くないと体調への不安さらに煽った者

少女の死に顔は恐怖に引き攣っていた

少女母親犯人探しでいとこ達の誰かを殺すことが目的ではなく、

不安と恐怖の中で死んでいった娘と同じ気持ちを感じさせてやりたかったと言った

いとこ達が娘を思いやっていたら、事故に際して不安にさせないような言動をしただろうし、たとえショックで亡くなったとしてもあのように恐怖で歪んだ表情で死ぬことはなかったはずだと

そして物語最後醜女女中が出てくる

女中少女にもいとこたちにも嫉妬・恨みがあり、事故かもしれないと連絡がきた際に思い当たる海辺洞窟場所を言わなかった、たまにはあいつらも困れば良いのだと

彼女もまた未必の故意少女を死に追いやる加担をしていた

女主人から旅行で家をあけると留守をたのまれ、脅しに使った銃を倉庫しまうように言われる女中

今回の経緯を思い出しつついい気味だと思いながら倉庫に入ったところ、うっかり外から鍵が下りしまう、で物語は終わる

視点となる人物がどんどん変わってゆき、それぞれの人物に内に秘めた悪意があり、罪に問えないレベルの悪意から言動があり、けれどまた別の悪意から自身も窮地に陥っていくと

そのペースが良くておもしろく読めた

  • ここまで書いて作品名書かないの逆に凄い。壮大な嫌がらせ

    • まつざきあけみ 『ふりむいた男』内の『すてきな仲間たち』という話 無料マンガアプリで読んだ 古いけど綺麗な絵柄で怖い系の話でおもしろい

  • なんでタイトル教えてくれないんだと思ったけどトラバで書いてくれてた ありがとう あとこういう書き方をしたらタイトルや作者名から決めつけでdisってくる人は避けられるのかなるほ...

  • ジャップの性格の悪さがとてもよくわかる

  • 読んでみた うーん・・・ちょっと個人的には微妙だったかなあ・・・ 未必の故意というにはちょいきつい状況でしょこれは 心臓病の子がどうこうじゃなくて 閉じ込められて自分の命が...

  • 死んだ少女も恨まれるようなことを無自覚でしまくっていたという点もポイントだな

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん