2021-02-17

シンデレラガールズプロデューサー」はつまらない

もしも総選挙が一人一票という決まりだったなら、三年ぐらいで企画が終了していたのではないかと思わせる出来事がごく最近二つあった。


まずはアイマス15周年企画の一環として行われた、ポップカルチャーライフスタイル情報誌BRUTUS」とのコラボであるアンバサダーアイドル推薦企画」だ。

https://asobistore.jp/content/title/Idolmaster/Idolmaster_ambassador/

すでに結果は出ているのでこちらを見てもらったほうが早い。

https://twitter.com/BRUTUS_mag/status/1360529192132235266

一位・高垣楓雑誌では二位と三位公表されていて、今後の話のために必要なので書くが、二位・北条加蓮三位一ノ瀬志希となっている。

まらない。つまらなすぎる。シンデレラガール総選挙の上位常連と一切代わり映えのしない面子だ。

自分から日記タイトルに異を唱えることになってしまうが、これは企画自体が悪いせいもある。

「推薦文」を要求しておきながら、内実は一人一票の定例外総選挙であり、そうなると自身担当を推薦したくなるのが人情というものであろう。

それは仕方のないことなのかもしれない。だがここで、先述したBRUTUSのツイート掲載されている高垣楓トップにある推薦文を見てみよう。

また、6代目シンデレラガール(年に1度の「シンデレラガールズ」内総選挙1位)であり、過去総選挙の平均順位も1位と、知名度アイドルマスターの中で上位です。

そうじゃない。そうじゃないだろう。

自担を推すことについてはもう何も言わないが、「どうしてそのアイドルポップカルチャーライフスタイル誌のアンバサダーに相応しいと思うのか」が推薦理由であるべきではないのか。

多少ごり押しであっても、担当のために悩み抜いてどうにか関連性を引き出して理屈をつけ推薦するのがプロデューサーの姿ではないのか。

こんな推薦文が掲載される時点で彼女に寄せられた(公開されていない)他の推薦文も同レベルだったのだろうと想像できてしまうし、これを選ぶ羽目になったBRUTUSの編集者もかわいそうである

二位と三位に関しては、担当Pには悪いがBRUTUSへ送り出すアンバサダーとしてそこまで相応しいとも思えない。

つまるところだたの人気投票に堕してしまっているのは他のアイマスブランドでも傾向として見られるが、シンデレラガールズはとりわけ酷い。

自分はあまり詳しくないため恐縮だが、その次に酷いのはSideMだという声をちらほら聞いたし、なるほどと思わされた。ミリオンライブ!でロコが一位になったことは誇っていい。

シンデレラガールズが持つ他のブランドにはない強みは、百九十人もの個性豊かなアイドルたちによる多様性であり、幅広いニーズに応えられるという層の厚さである

そして相手は「食・カルチャー・旅・ファッションアート等を扱う、男のポップカルチャー誌」である。わざわざ名前を出さずとも、シンデレラガールズのPなら、

特定食べ物にこだわっている」「特定文化に造詣が深い」「旅が好き」「アートに全力」で思い浮かぶアイドルが必ずいるはずである

ブランドから適任者を送り出すのではなく、ただ自分担当が目立てばそれでいいのだ、という考えは、自身担当アイドルも、それ以外のシンデレラガールズのアイドル馬鹿にしている。

(そういった流れを防止するために、得票数でなく推薦文を吟味してBRUTUSの編集者独断偏見でもって決定すべきだったのだが。一体推薦文の存在意義とは何だったのだろう)


次に、YouTubeアイマスチャンネルで行われた「みんなで選んだ、もう一度見たい!TVアニメアイドルマスター シンデレラガールズ』セレクションである

https://twitter.com/imas_ch/status/1354763025224355841

シンデレラガールズのアニメから好きな話を三つ選んで投票し、その上位三話を配信するというものである。結果は以下の動画で発表された。

https://www.youtube.com/watch?v=f-Y6w_Hz5hEアニメ本編が配信されているため、今後非公開になる可能性もある)

結果は二十三話・二十四話・二十五話。最終話とその手前の二話が選ばれただけである

まらない。つまらなすぎる。どうすればここまでつまらなくできるのかというぐらいの現代アート的つまらなさである

「話数順に流します」と言われて最初二十三話が流れた時の「え、もしかして23,24,25か?」というコメントが忘れられない。

あの唖然とした空気。白けた薄ら笑い。大学入試で九九が出題されたかのような間抜けさだ。

企画したAPも「まあまあまあそういうことなのかな、とはね、なるんですけど」と取り繕わざるを得ない状態

最終話とその手前に投票して一体どうしようというのか。最終話が一番盛り上がるのは古今東西どのアニメでも同じである

とは言え、二十三話に関しては投票するPの気持ちも分かる。主人公である島村卯月クライマックスとも言えるシーンだからだ。泣かされたPも多いだろう。

から問題は、二十四話と二十五話に投票したプロデューサーセンスの無さに集約される。

人の感動にセンスの良し悪しでケチをつけるなという意見もあるだろうが、少しは企画内容を斟酌してやってはどうかと反論せずにはいられない。


アイマスブランドの中で唯一、毎年恒例で人気投票をやっているシンデレラガールズのPが、最も投票が下手で盛り下げ役にしかなれないというのは皮肉な話である

あるいは、総選挙存在が「何をおいても自担投票しなければならない」という一種強迫観念を植え付けてしまったのかもしれない。

総選挙もそうだが、シンデレラガールズのP(特に、上位常連や既にシンデレラガールに輝いた経歴のあるアイドル担当しているP)はもっと余裕を持って、お祭りだと思って楽しむ気持ち重要なのではないか

特定属性を褒めそやすと荒れる元になるのであまり言うべきでないのかも知れないが、パッション比較的上位常連の固定がゆるく、

なるべく多くのアイドルにボイスをつけよう、出番を与えようという気持ちでやっているように見受けられる。

シンデレラガールズは担当アイドルけがすべてではない。百九十人全員でシンデレラガールである。そのことをどうか忘れないで欲しい。

  • いや担当こそが全てだろ…何言ってんだ

  • anond:20210217111110 完全無条件の競争・人気投票の総選挙に慣れたデレのPにこういう企画投げればこういう反応になるのは仕方ないと思う。 ミリオンライブの方は投票はあったんだけどざ...

  • シンデレラガールズってコンテンツのファンじゃなくて特定アイドルのファン(またはP)なんだからあたりめーだろうが

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