2019-11-14

インストン・チャーチルの思い出

ネットリンチとして認知される現象による報復行為

一番迷惑をこうむるのは、リンチされている人物認識した敵だ。

福岡IT講師殺害事件 - Wikipedia

このケースだけをとってみれば、Hagex氏にもそれなりに、煽った責任があるように思える。

しかし、一般化していえば、報復行為は、煽った事実がない人間を【黒幕】として誤想して行われる可能性もある。

俺のケースがそれだ。当時は2chが主戦場だった。

ちょっとしたことで、俺とある人物そいつブログで論争を始めるようになった。その野次馬見物の場所2chであった。

俺はただ、そいつ四方八方から叩かれているのをときおりウォッチしているだけだったが、次第に俺に敵意をむき出しにするようになった。

俺は黒幕じゃない、といっても理解してもらえず、次第にエスカレートした相手が俺の個人情報を見つけ出し、2ch晒すようになった。

妄想気味にあることないことを書き連ね、名誉棄損を行うに至った。

一方、野次馬視点からすると、そいつ妄想に取りつかれたように俺を敵視して誹謗中傷する様が、面白おかしみえるのだろう。

見物している連中が燃料を投下し続けたため、スレ更新され続け、30回を超えてもやむことはなかった。

自分本名毎日毎日ネットで晒され、罵倒されているかと思うと、気が散って仕事に支障がでてくるほどだった。

それだけではなく脅迫めいた個人的メッセージメールなどの媒体確認していたので、生活圏に侵入される恐れもあるかもしれないと、じわじわとした恐怖感も生まれていた。

2ch野次馬連中が飽きて書き込みをやめるのを待つほかなかった。

幸いなことに、おそよ2ヵ月で鎮静化した。

この時の教訓は、燃料投下している野次馬を止めることはできないということと

案外と黙っていれば鎮静化するものだな、ということだった。

もうひとつ観念したことがあった。

それは、要するに俺はブロガーには向いていないんだな、ということだった。

俺を攻撃した人物は、その一年後、不慮の事故で死んだ。

不謹慎なのだろうが、本当の意味で、ホッとしたのはこの時からだ。

そいつの追悼文をきっかけに俺のブログ更新は滞り、やがて停止した。

ブックマークによるコメントストレス解消に、しばらく続けていたが、それもやめてしまった。

Hagex氏の事件を参照すると、当時のことがどうしてもフラッシュバックされてならない。

不思議なことに、その当時の恐怖感が呼び起こされるというよりは、そいつに対する当時の俺のいら立ちがむしろ呼び覚まされてくる。

終わってよかった、と思う反面ね。もう奴は死んでるのに、理不尽な目にあわされ、許しがたいと思う感情がじわりじわりと蘇ってきてしまう。

自然に消えていく感情もあれば、普段は全く意識しないけれども、ふとしたきっかけでよびもどされる残る感情もあるんだな。

正直、今となっては、全く必要のない感情だ。それなのにふと思い出してしまう。恐らく、報復する側にとっても似た感情熟成されていくのだろう。

一方、Hagex殺害事件場合加害者妄想に終止符が打たれた、というわけではない。そこはやはり注意を払う必要があるだろう。

「ま、俺には関係のないことだが」といいたいところだが、誰しも書き込みをした時点で関与を免れないと認識すべきなのかもしれない。

もうひとつ論点も書こうと思ったが、タイトルだけに封印した。

記事への反応(ブックマークコメント)

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