はてなキーワード: 青書とは
ちょうどパソコンやワープロが普及し始めた時期にプログラマーとして働き始めたけど、自分の職場はドキュメントは全部手書き。
ワープロを導入しようって話がでてきたときに、ベテラン勢が「これ以上仕事を増やすつもりか!」と大反対。
部署に数台の共用PCがあって、一部の書類はワープロ打ちだったけど、やっぱベテラン勢は「以前は手書きでさっと書いて青書は業者に出すだけだったのにかえって仕事が増えた」と否定的は評価。
ちょっとでもワープロを使ったことのある人なら「これは手書きより圧倒的に効率がいい」と一瞬でわかると思うけど、そういう評価になるって「ワープロは清書機」という思い込みとか、自分らが長年やってきた仕事のやり方を変えられてたまるかという感情がよっぽど強かったんだろうな。
お客さんのシステムをリプレイスのときも、一番の要望は「便利にしてくれ」じゃなくて「今までとなるべく同じにしてくれ」だし。
ワープロが普及し始めたころ、紙に手書きするより文書作成が格段に効率よくなると理解できないで、ただの青書のための機械という認識で「手書きして業者に渡せば活字になったのに、ワープロのせいで作業が増えた」と文句言ってる人らがいた。
現代でも、ワープロより手書きして事務の女性に清書させたほうが効率がいいと公言する人を見かける。
方眼Excelが利用されるのもデータの再利用や、レイアウトの自動化というのもを理解できない人らが、手でレイアウトするしかないからだろう。
Excelで、画面表示と印刷結果が一致しないのに「WYSIWYGじゃない!」と文句が出るのも、Excelは清書機という認識だからだろう。
PDFが重宝されるのも、レイアウト重視で紙がそのまま電子化された感覚で使えるからだろう。
ソフトウエア開発の現場で、ドキュメントの作成するのに、ページのナンバリングや目次の作成を自動化せずに、手作業で早く正確にそれらを作成できる技術者が評価が高いという現象を見たことがある。
構造を意識した文章を作成して、レイアウトを自動化したり、データと再利用したりするのは人類がもう一段進化しないと無理なのかもしれない。