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2022-09-05

映画さかなのこ見てきた。どんな映画かざっくり語る

どうも怪作みたいな触れ込みで拡散されてしまっているんだけど、まあ確かに。確かにそういう部分はあるので否定しないが、決してトンデモ映画ってわけじゃない。物凄くしっかりとした芯のある映画に仕上がっている。多分この作品10年後も語られるだろうと感じた。

作品自体は「さかなクン」は「横道世之介」だった。

という感じで、これにピンとくる人は見たほうがいい。

ただ沖田監督ギャグ度高め作品であるので物凄くふざけているのが見どころ。

わりと劇場で笑い声が響くレベルで笑える。笑えないやつはなにかに感情移入しすぎているのでお気の毒。(コロナ渦で笑うなってか!?止めようと思っても出てくるのが笑いだ!映画館ではマスクしようね)

一番やばいのがハイローパロディなんだが、さかなクン勉強ができなかったもんだから進学校に行けず、多数のヤンキーがいる学校に行き(世代もあるだろう)がっつり抗争に巻き込まれるシーンがある。今話題岡山天音磯村勇斗が本気の殴り合いをハイ&ローカメラワーク撮影する。そしてさかなクン柳楽優弥タイマンを張る。しっかり尺をとる。ヤンキー映画だ。

とんでもなく本気でふざけてる。これで主人公ハコフグ帽子かぶるんだからもう意味がわからない。現実が一番不思議

同時に所謂ギフテッド」の話でもあるのだが、笑いで逃げずに家族周辺をしっかり描写してたのも興味深い。

ただ、「さかなクン本人がでてくる、しか不審者役」というのは大きな仕掛けで、語るとネタバレになるが、ざっくり言えば「さかなクンではない、さかなクンのような人」を全体的に描いているのだと鑑賞者に分からせる効果があった。

大筋は似ているが、作品自体が多大に脚色されているので(例えばテレビチャンピオンには参加していない世界線だ)マルチバースオブさかなクンと言ったところかもしれない。

何かボタンを一つかけ間違ったなら、きっといまの現実さかなクンは居ないのだろう。人生とはそんなものだ。

なお「これはフィクションだろうな」と思ったところが事実だったりするので、原作確認する他、今度の副音声上映に期待したいところだ(宣伝になった)

もう一つ、のんの演技だが「純粋に骨格が似ている」部分と「魂が似ている」部分があって、もちろん演技で仕草や抑揚も似せているので、キャスティングとして大成功だったと思います。ギョギョギョを言って自然な人は世界に何人も居ないよ。

 
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