2024-01-29

原作者映像化に深く参加して大ヒットした作品

漫画原作ドラマ脚本の件で大揉めになって死者まで出てしまったが、大事作品映像化に関して原作者自らが制作に参加して大ヒットした昨年の作品が3つある。

『THE FIRST SLAM DUNK

90年代放送されたTVアニメに不満を持った原作者井上雄彦が自ら監督となり、最終試合山王戦をCGアニメ映画化声優変更や主人公変更、原作にないエピソードの付け足しなど、戸惑う観客の声もあったが、原作者が行った変更だから作品叩きにもならずに、結果大ヒット。

 

ONE PIECENetflixドラマ

原作者尾田栄一郎製作総指揮となってハリウッドによる実写ドラマ化。実写化における原作からの変更点は全て尾田栄一郎のチェックを受けて原作者お墨付きからファン文句わずに絶賛の嵐。当初のコンセプトアートリアルなヤギ頭だったゴーイングメリー号は、実際のドラマではアニメに近づいた外見になるなど、ちゃんと守るところは守られてる印象も与える。監督役者原作者を神の如くリスペクトしまくる動画をアップしてるから変更も悪い印象にならずに大ヒット。

 

BLUE GIANT

歴代ナンバー1ジャズ漫画アニメ映画化こちらは原作者ではないが、担当編集者として初回から原作制作に協力し続け、現在原作ストーリーディレクターとして漫画クレジットされているNUMBER 8氏が脚本担当している。原作10巻分を120分に落とし込んでいて、原作ストーリーがかなり省かれ主人公セリフが別のキャラセリフになるなど変更が多数あるが、原作者に一番近く、一番信用されてそうな漫画スタッフ脚本原作者お墨付きは分かってるので原作読者も誰も文句言わない。というかラスト原作と全く逆の結末なのに原作より好きという人が多数。演奏シーンの作画のまずさからディスりも受けたが、それを超えるシナリオリバイバル上映されるほど大ヒットした

 

 

今の漫画家は映像思い浮かべながら描く人が多いだろうから映像化の話が来た時は「自分監督やらせてくれるなら」って条件を出したほうがいいよ。漫画描けるならコンテも描ける。監督に自信がないなら「自分脚本」を条件にしてもいいし、それも自信ないなら「自分製作総指揮に」って要求して、問題あったら自分の一存で制作進行をストップすることができるくらい権限をもらえばいい。

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