2023-08-14

見下されてきた字書きの回顧録

二次創作者の中でも絵描きと字書き、その2つの表現者たちの間に貴賎はない(他にもドット打ち師やぬいぐらマーなど様々な推し職人がいると思うが、今回はこの2つを取り上げさせていただく)。

だってそう思いたいのだ。思いたいのだが、ここ最近で「字書きは絵描きより価値が低い」と考えているであろう人にぶち当たり続けてしまったので、字書きの自分としては少し疲れた愚痴を吐きたい。


1人目は私と同じ字書き。若い方だった。スペースでフォロワーと話している時に、「自分作品なんて……」と自分sageを始めた(この人は定期的に自分sageをして、フォロワーからヨシヨシしてもらうのがいつものパターン)。案の定フォロワー絵師から慰めてもらっていた時「でも○○さんは絵師じゃん」と彼は発言した。

「○○さんは絵師じゃん。でも俺は絵が描けないからさぁ」「字書きなんて絵が描けないからやってるだけ」「字書きより絵描きの方が(推しに対する)愛が深い」「字書きより絵描きの方がバズる、見てもらえるから凄い」

仮にも同じ字書きなのになんでそんな発言をするのだろうと耳を疑ったし、そのスペースには当時フォロワーだった字書きの私が、ガッツリ、参加していたのだ。字書きの私が聞いている中でこんな発言をしたということは、私の作る作品も「絵描きより愛が足りない」と思っているんだろうか。その日のうちに私は彼のフォローを外した。


2人目は絵師。独特な作風が好きで、一方的フォローしていた。この絵師と私の共通フォロワーさん(Aさん)のもくりで私たち通話していた。通話中、ありがたいことにAさんから私の作品を褒めてもらえた。それだけでなく、Aさんは「私さんの書いた話、読んでください!面白いですよ!」とそのもくりにいた数人に薦めてくれた。しかし、その中で件の絵師さんが「私、全年齢の小説読めないんですよね~」と口火を切った。

そこから懇切丁寧に、彼女が何故全年齢の小説を読めないのか語っていただいたが省略する。とにかく私の作品(全年齢)の話題が出た後、彼女は全年齢の小説を読めない読めないとまくしたてて話は流れた。別に、読む読まないは個々人で好きにしてくれて構わない。ただ私が疑問なのは、それを何故、今、私の目の前で言ったかということだ。心血注いで書いた○万字の作品を面と向かって「読まない」と言われるとさすがに堪える。仮に私に興味が無いなら、何故そこで噛みつかずに話を流してくれなかったのか。その後彼女が、別の絵師さん(フォロー外)の全年齢作品はべた褒めしていたのもしんどかった。彼女フォローもその日のうちに外した。


絵描きと字書きのギャップを感じたくないなら、字書きとだけ交流すればいいのかもしれないと一度は思った。しかし、絵描き視点解釈考察も聞きたいし、たとえ字書きに話し相手を絞ったとしても、字書きの中に1人目の彼みたいなヤツもいる。こればっかりはどうしようもないんじゃないだろうか。


現在絵描き数人と字書きの私1人で構成されたディスコ交流をしている。その中でお互いのリクエストを描(書)き合うという企画を行い、私は全ての人にリクエスト通りのSSを書いて送ったが、私宛にはその中の2名が私のリクエスト放置し(恥ずかしながら催促をしたが流された)、現在一年が経とうとしている。


作品作りの上で、絵を描くという工程の多さは承知している。字は最悪、下準備せずに直接打ち込めば仕上がる。しかしそれだって、話の組み立てをゼロからやることに関して絵描きと変わらないはずだ。

私が字書きだから軽んじられているのだろうか。疑いたくないのに、そう疑ってしまう。

それでも私は字を書くことが好きだし、字書きであることに自信がある。字書きは絶対やめたくない。ただ軽んじられることだけが辛い。

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