2023-07-04

出演者不祥事やらかし映画

不祥事やらかし俳優が出演している映画を公開すべきか・公開してもよいか問題

不祥事やらかし人物の功績を讃えるドキュメンタリー映画を公開すべきか・公開してもよいか問題

何か違いはあるんだろうか?

個人的には、結論としてはどちらも公開すべきだし、公開してもよいと考える。

その映画を見るか見ないか、見た結果どう感じるか、どう批評するかは、見る側が判断すればいいと思う。

面白い内容だったのにあの出演者のせいで不祥事がちらついて集中できなかった」という感想が出るかもしれないし、「不祥事はともかく映画の出来はよかった」という感想が出るかもしれない。

それは小説エッセイと同じで、著者に対して「あんな下衆なことしておいてどの面下げてこんな作品書いてんだ」という感想を持つ人だっているだろうのに発禁にしないのは普通のことだ。

不快に思って観に行かない人が増えるかもしれないが、かえって話題性事件最後の出演作みたいに)が出て観に行ってやろうという人が増えるかもしれない。

公開しなければ売上はゼロだが、公開すればいくらかは回収できる。不祥事による損害を少なく止めるという意味でも公開すればいいと思う。

ただ、上記の二つに対する印象というか、好感度は違う。

俳優は、実社会犯罪をしようがパワハラをしようが不倫をしようが、映画ではフィクションの役柄を演じている。

ほとんどの人は、アンソニー・ホプキンスサイコパス殺人鬼でないことや武田鉄矢が優れた教育者でないことは承知の上でフィクションを楽しんでいる。

から俳優の実社会での行動は、フィクション映画に対する好感度を全く左右しない。私の場合ね。

まして他の出演者スポンサーへの好感度なんて、全く下がらない。全然関係ない。

他方でドキュメンタリーちょっと嫌な感じがする。それは実社会での人間性こそが映画への共感の元になるからだろうか。

従業員罵倒したり殴ったりしている社長会社を急成長させたとして、「従業員への態度と経営者としての手腕は別物」と切り分けることが果たしてできるのかという疑問がある。

ジャニーズ事務所の輝かしい歴史ジャニー喜多川カリスマ性に迫る』みたいなドキュメンタリー映画があったら、私は眉を顰めてしまうだろう。監督スポンサーに対して人を見る目がないなと思ってしまうかも。

それでも公開すべきと思うけどね。

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