id:agricola 日本の「歴史とイメージを尊重しろ」勢は、昔のハリウッド映画のリメイクにチビで出っ歯でメガネの日本人男性がドブネズミ色の背広を着て首からカメラぶら下げて登場しても「歴史を尊重してる!」と感激するんか?
( https://b.hatena.ne.jp/entry/s/courrier.jp/news/archives/308501/ より )
原作のイメージやファンの愛着を尊重考慮し、差別を意図したものでないと伝わる十分な配慮があるなら
もちろんキャラ設定を再解釈・変更し現時点での社会正義に強く配慮し、より多くの人が楽しめ、弱者を勇気づけ、新しい価値を示そうとする姿勢もまた同様に尊重されるべきものです。
創作は大なり小なり作りて側のステロタイプや差別や誤解や配慮不足が反映されますし、過去の作品はとくにその傾向が強いです。
しかし、生み出されたキャラへのファンの愛着は罪であると断言することはできないでしょう。
正しさだけでなく、暴力を代表に正しくなさも価値になるのが創作です。
正しさを追求する姿勢も尊いものですが、「正しくなさをどこまで排除していいか」「どこまで配慮が必要か」は
きわめて難しく繊細な問題です。
そこを「とにかく正しさに従えばいい」「従わないのは悪だ」とファンの愛着すらくだらないものと排除しようとするのは
創作自体を社会正義の下位のくだらないものと扱うことに繋がりますし
強者の正しさで弱者を攻撃排除する過去の差別の再生産的とも言えます。
創作に関する愛着や自由や衝動の概念はまだまだ未整理で未成熟ですが、
あくまで現時点だけの正しさに従い切り捨てられるべきくだらない悪と扱うのが
将来問題になりうる差別を回避しうる、または過去に生きてたとして差別への加担が回避できたと言える思慮深い態度でしょうか。
元の記事は会員制のため全文読めてないので後半でファンの愛着への言及があってバランスがとられているのかもしれませんが、
繊細な心理を反政治とレッテルを貼り単純化し悪と軽々しく断じ切り捨てるのではなく、
今までの作品のイメージや愛着は尊重されるべき、新しいものもまた両立する形で尊重されるべき、というメッセージを共有するのが思慮深い「正しさ」ではないでしょうか
ハリウッド映画でそういうリメイクが正解になる例があるのかどうかは知らないけど 現代の作品でレトロ感を出すためにわざと昔風にコテコテに誇張したキャラを出す、ってのは実際あ...
もう表現としてだいぶ前に一周回ってレトロの記号的に使いやすくなってるものも多そうで 個人的には件の「チビで出っ歯でメガネの日本人男性」もよほど露骨に差別的に使わなければ ...