2022-01-14

凍結屋に騙された話

年末年始にかけて、Twitterの凍結屋が話題になった。

凍結屋とは、依頼してお金を払うとTwitterアカウントを凍結に追い込んでもらえるというサービスである

そのニュースを見て私は依頼してみることにした。


私は3年くらい特定アカウントから嫌がらせをされていて、

それが誹謗中傷スレスレのやり方だったので対処仕様がなかった。

よくこういうことに対して「気にしないのが一番!」「嫌がらせする人は不幸なんだよ」とか

慰めの言葉ネットにたくさん落ちているが、それらは一切私を救わなかった。

Twitter嫌がらせをしてくるという事実自体をどうにかしたかったので、

凍結屋という存在は私の救いに見えて仕方なかった。

違法行為だとわかりつつも。


いろいろ調べてみると、凍結屋は自分から凍結屋と名乗っているわけではなく、

調べたらわかるという感じだった。

被害に合われた方がご丁寧に凍結屋のアカウント名を書いていたので、

その中から生き残っていたアカウントDMを送ってみた。


私は「貴方は凍結屋ですか、もしそうならお願いしたいアカウントがあります

料金と支払い方法を教えてください」と送った。

すると一時間後くらいに相手から

「Hi」

「paypay 10000yen」

というような簡素な返事が届いた。


やり取りを続けていると向こうは日本語もわかるようだった。

というか日本人外人なりすましている風でもあった。

ただ私にとってはどちらでもいい話なので、

まずはpaypayのアカウントを取ることにした。


Paypay銀行の開設には時間がかかるため、

コンビニで10000円をチャージをすることにした。

深夜のコンビニまで自転車を走らせながら、

私は何をやっているんだろう、と思う。

こんなの詐欺だよ、犯罪だよ、という

緊張感や罪悪感がありつつも

凍結してもらえると考えるとどうしても手を止められない。


チャージ完了後、「払えますよ」とDMを送る。

すると相手から

QRコード送ります

支払いしてください」

と連絡が。


QRコードアクセスすると、相手アカウントらしきものが出てくる。

アイコン美少女アニメ主人公だったため、

かなり胡散臭い

引き返すなら今だぞ、とも思う。


ただ私は騙されてもいい、騙されたなら1万円は授業料

それよりも凍結してもらえる確率が少しでもあるならそれに賭けたいという気持ちの方が強かった。


タップして、1万円を送信

相手から

OK

「凍結が完了したら連絡します」

受領の連絡が来る。


しかし連絡はこれで最後だった。


数日後、相手アカウントに全く変化がないため

何度か催促のDMをしたものの、返事はなし。

凍結はされていない。

ああやっぱり私騙されたんだ、とここでようやく実感した。


しかしあまり騙されたことに対しての悲しさはなかった。

それよりも嫌がらせをしてくるアカウントが凍結されず、

平常運転なのがよっぽど辛かった。

そして、違法行為に加担しなくてすんだというような安堵感もあった。

あとは嫌がらせに関してはある程度諦めが必要であって、

自分自身の気持ちを何とかしなくちゃいけないということを学んだ気がする。


私が学んだのは

・凍結屋は詐欺

・paypayは便利

のふたつだった。

折角なのでpaypayをこれから利用してキャッシュレス生活

始めることにした。


しかし騙されて終わったものの、疑問がいくつか残る。

・実際に凍結屋からDMが来て脅されて、その後凍結された人がいる

ニュースになってからTwitter社が対策しているとはいえ、それでも凍結された人がいる(やまもといちろう氏など)

・私のように凍結屋は詐欺だと報告している人が他にいない


ということはどこかに本物の凍結屋がいるということなのだろうか?

それは不明だが、私は騙された。

私が完全に悪いのだが、注意喚起になればと思い書いてみました。

  • ツィッターなんかするから一万円も損するんだ 増田から浮気するな(´・ω・`)

  • 本物の凍結屋はもちろんいます paypayで5000払えば教えます

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