■BEVがガソリン車に比べて劇的に安く作れるなんて嘘っぱち

youtubeも見てみるもんだ。

中華EV（日本の公道は走れない系）の分解動画を見る機会があった。

50万円は超えてるそうでまあまあ車というかピックアップトラックには見える。

注目ポイントは

• ブレーキ倍力装置がちゃんとついてる。でも電動の装置じゃなくて既製品の流用で、エンジンの余力でポンプ動かした圧力が必要なものなので、電動のポンプを別途装備している。ほとんど回生で止まってブレーキはほんのとどめっていうプリウス式とは全然違うのね。あと油圧でブレーキしている関係上オイル関係の整備から逃げられずEVの油っぽくない液漏れしないイメージは幻想
• ものすごくコンパクトなエアコンがボンネットの中にある。これもエンジンで動かすものだが専用のモーターがつけてある。
• ボンネットまわり、プレス部品が上半分しかなくて他がホームセンターで売ってそうなL字のアングルを点付けで溶接したとんでもない弱そうな構造。よく壊れないなこれ。
• 前輪のサスペンションはなぜか豪勢にダブルウイッシュボーンだが、動画主の推定としては（一般的には安価な）ストラットにするためには上側の構造が丈夫でなくてはならず、その強度がないためではないかということだった。大きな範囲で強度を確保しない方がサスにコストをかけても結果的に安価になるってことなんだろうな。
• シートの下に大量のバッテリーがあったが、鉛蓄電池。というか電池にソファーのっけて座ってるようなもん。
• 後輪のサスペンションはトラックらしくリーフスプリングなのだが、リーフの前端位置が微妙に変な設計。あとダンパーがなくて驚く。揺れ放題じゃん？
• デフの部品のつけ方が前後逆。いや機能はするけどね。
• エアコンの熱交換器がなぜか荷台の下に。普通ボンネットの方でしょ。風も通らないのででかいファンで強制通風。

結構創意工夫と工数のかかった構造で、走り回れるしものは運べるけどぶつかることは想定外で、それでもあの価格かあー。

Permalink | 記事への反応(1) | 10:53

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