いつかその日が来るとは思っていたが、ついに、自分は孫の顔が見れなかったんだと老いゆく母に泣かれてしまった。流石に堪えたが、自身の性格上どうしようもなかったような気もしている…
私は人生で一度も恋愛をしたことがない。もちろん人に好意を持つことはままあるが、世間で言う恋愛感情と他者への好意は少し違うようである。誰かを恋愛対象として好きだという気持ちがよくわからないことに、今まで随分悩んできた。中学生でようやくオムツが外れた夜尿症持ちであったので、そういうことに目覚めるのも人より何年か遅れているのかもしれない、脳の発達段階や精神年齢が人より幼いのかもしれないとも思った。悩みすぎてついに自分は異常者なのではないかと友人に相談すると(答えづらいことを言われて友人も困惑しただろう)、まだそういう人に出会っていないだけだよと慰められ、そういうものかと思っているうちに突然の恋に目覚めることもなく34歳になってしまった。
私は容姿が悪く明るい性格でもないので、男性から告白されたことがない。要するに真喪であるため、きっと都合のいい言い訳を用意して現実逃避をしているに過ぎないのだとも思う。普通に生活していては男性との縁が皆無であることをよく知っていた両親は、積極的に見合いの話を持ってきた。両親は資産家であったのでそれなりに良い伝手も多くあった。特に母は躍起になっていたが、肝心の自分は果たして結婚したいのかどうかすらわからなかった。家庭を持てば、きっと子供だって作ろうとするんだろう。性行為は抵抗なくできるのだろうか?何よりもし子供が生まれたとして、親になりたいのかもわからない親を持つ子供はシンプルに気の毒だと思った。
婚活市場で、私の強みは男性のアピールポイントとよく似ていると思う。身長が170cmあり、昔で言う3高の条件も満たしている。しかし逆に言えば女性としてのアピールポイントを何一つ持ち合わせていなかった。容姿、性格の良さ、年齢、家庭的であること…家事のほぼすべてを家電とダスキンに任せている自分には、最後の項目すら無縁なのであった。
本気度のかけらもなく、家庭的でもなければ容姿も性格も悪い高齢喪、そしていい年をして結婚したいのかどうかもさっぱりわからない。どう考えても男性が自分と結婚するメリットがなかった。時間を割かせる申し訳なさと自身のやる気のなさとで見合いはすべて断ってしまった。
母方の従姉妹は女の子と男の子に恵まれ、二世帯住宅で3世代仲良く暮らしている。それを伯母が母に同情の体で自慢してきたのだという。
私は姉に負けたんだ、悔しいよと泣く母に、こんな娘でごめんなさいとしか言いようがなかった。
こういうモテない女であるとキャラ妄想しないと安心していじれないおっさん可哀想 自分はATMモテ権力モテしてるだけのクソ雑魚のくせに 寄ってくんじゃねえよクセェから
イマドキ三世代でお互い快適に暮らすことを夢見て実現する方が狂ってるよ。発言小町履修してないでしょ?! その親戚の子香ばしいネタでもすすって生きてくと思うよ、自分が増田だ...