研究・教育・言論・メディアにかかわるすべての人へのオープンレター:女性差別的な文化を脱するために
https://sites.google.com/view/againstm/home
要旨としては、
「公正で冷静な学術的議論・論争を実現するために、中傷や差別的発言をアカデミズムから撲滅しよう」
で、その通りだと思う。
ただし、だとすればなぜ、このような曖昧な書き方をするのか。
また私たちは、中傷や差別的発言とそうでない発言との境界が時に明瞭ではないことも理解しています。
しかし、事実として両者のあいだに明確な線が引けない場合があることは、その概念的区別を求めることが無意味であることを意味しません。
明瞭な線引きが難しいにせよ、「何が中傷や差別的発言に当たるか」が最大の論点であることは、論を待たない。
「何が中傷や差別的発言に当たるか」についての基準を明確にせぬまま「私たちの思う中傷や差別的発言」を列挙するフェミニズムの不誠実なやり方を、今まで何度となく見てきた。
「お気持ちと揶揄するな」と言うが、そのように揶揄される原因は、毎度毎度、フェミニズム側の論理に内在している。
今回の件については、呉座氏の発言の中に、はっきりと中傷や差別的発言が含まれていたから、多くの人が声を上げたのだという以外にはない。
何が中傷や差別的発言に当たるかについて、定義することは不可能ではない。
例えば中傷については、
のように、不完全であっても、文言に起こすことの意味は少なくない。
フェミニズムの側は、今までそうした振る舞いと無縁だっただろうか?
差別的表現でないもの、例えばただ性的な表現について、根拠なく「差別的表現だ」と呼んで糾弾する行為は、誹謗中傷に相当する。