どこが人気なのか……やっぱ正論を大声で叫んで土下座させることですね。
「おどりゃぁ!ワシの正論を聞けえ!うんたらかんたらロンパッパラッパードゲザショモース!!!」と呪文のごとくドヤ顔で正論を叫んで相手に(。>﹏<。)な顔をさせるシーンが昭和オヤジの心に響いていると各種のインタビューには書かれています。
これがなんで昭和に受けるのかというと、昭和ではそれこそが正しい仕草であり、同時に平成令和となるに連れて誤りであることが判明した歴史があるからですね。
昭和ってのは結局声がデカくて相手に「コイツに喧嘩を売ったらヤバい」と思わせられる人間が勝つ1億総ヤクザ時代だったわけです。
その時代においては正論を言っている人間が気弱だと他のヤクザに押し負けますから、正論であるという自信を言葉の汚さによって表すのが正しい社会人仕草とされていました。
強気をアピールすることで自分が正しいと信じている度合いを表現し、弱々しく喋っている詭弁野郎を下ろすのが、正しさを世に広める道とされていたとも言えます。
ですが、結局強気で喋るのと内容の正しさは別に一致しておらず、むしろ誰もが強気で喋る競争をすることは集団の毒になるとされ、その文化は廃れました。
それでも、昭和に生まれ育った人間、そういった人間から教育を受けた人たちの中には、新時代に適応できない人もいました。
彼らは今でも「正論を吐いてるときはがなりたてるのが正しい仕草である」と本気で思い込んでいます。
ですが社会とはズレているので、そういった人達は知らず知らずのうちに「口汚いチンピラ」「いざという時のヒューマンスキルがゴミ」「昭和頭のパワハラマウス」と嫌われていきます。
「正論は怒鳴るものなんだ!!!倍返しだ!!!土下座100倍拳!!!」と叫ぶ姿に昭和の人々は信じていた教義の正しさの証明を見出します。
まさに、教祖の復活なのです。
でもね、やっぱりそれは時代遅れなんですよ。
アニメを信じて「この世界には妖怪が隠れてるんだ!」と言うのが許されるのは子供までですよね?
それと同じです。