先日、「自分の老後の為に子供を産んで利用するのか?」と疑問を呈したツイートを見かけた。
実際に自分も「子供産まないと老後寂しいよ」「誰が介護するの?」と言われたことがある。
しかし老後の寂しさを埋めるのも施設への入所、入院、賃貸の保証人その他諸々の手続きをするのも「障害者」(様々な種類、程度があるがここは分かり易くあえてこう表現する。)にはなかなか難しいものがある。
自分は弟が知的障害の所謂「きょうだい児」で、常日頃から両親が弟に手を焼いているのを見てきた。重度なためそれはもう大変だった。幸いなことに理解のある職場で遅刻しても許して貰っていたそうだが他社ならどうなっていたのだろうか。弟の思春期以降、両親は疲れ切っていた。
そんな環境であることは親しい人以外知らないので「老後のために子供産んだら?少子化なんだから子供増やさないと」なんて平気で言われる。
その度に頭の中で「なぜ健常児が生まれてくる前提でものを言うのか?もしそうでない場合どうするのか?見通しが甘くないか?」とツッコんだ。そもそも他人の人生に口出しすること自体おかしいが。
そしてアイドル雑誌でも好きなアイドルが「理想の家庭は?」「将来結婚したい?」等、理想の家庭像や結婚観に関する質問に「将来は~で子供は〇人。~をやってみたい」と答えているのを読むと「"普通"の家庭で生きてきたんだなぁ。いいなぁ。"闇"の部分を知らなくて」といった感想しか出てこない。無論、一般人の発言に対しても同様だ。
そもそもアイドルは夢を売る仕事なのでこういった回答をするのは当たり前だし、一般人に関しても各々が育った環境が基準になっていてそれ以外の世界を想像しろと強要するのは違う。
こうして文字にしていて気付いたがこれがタイトルに対する答えだと思う。
世の中はマジョリティである健常者を中心に動いている。自分の知らない存在を理解できないのに無理はない。ただ、マイノリティが無かったことにされるのは正直しんどい。
確かにまるで脳天気な奴がマジョリティだとは思う 面倒くさいから理解してやろうとする必要はないバカはどこまで行ってもバカだ とにかくお疲れ あなたとご家族にできるだけ多くの...
そんな真剣に考えてするタイプの会話じゃないから詳細ケース想定されないだけで、実際に子づくりや結婚する前は結構調べたり話し合ったりしてると思うよ。