既婚だけど子供はおらず、普通に働いておりその上で自由に趣味に生きている方だと思っていた。
なので感覚としては独身よりな気がしてて、同じ様に独身で趣味に生きてるタイプの人間とつるんでいた。
が、最近なんか、時間が足りない。どうしてもどうしても、周囲と同じ時間を捻出できない。
無理に捻出していたら、仕事とか旦那とか身体とか、色んな所に綻びが出来て具合が悪くなった。
自分は時間の使い方が下手なんや………と落ち込んでいたんだけど、よくよく考えるとなんか周囲と自分に違う部分があった。
そう、それが旦那。
独身の相手にベラベラと旦那の話などしないもので、独身の人間と会話すると旦那は存在しないような語り口になる。
なので気づかなかったんだけど、独り身の人間の生活には自分しかいない。仕事が終わったらもう全部自分の時間だ。
だけど私には旦那と仲良くしている時間がある。多分1人でご飯を食べるより2人で食事している方が会話もあって時間がかかるだろう。
今日職場であった出来事を話す時間とか、一緒に買い物する時間、来週の予定を伝える時間とか色々ある。
多分一つ一つは短時間だけど総合したら最低限のコミュニケーションでも結構長い。独身の人にはこれがないのだ。そりゃソシャゲの周回が捗る。
私は今日カレー食う夢見た!と言う話を旦那にしてからSNSにもう一度カレー食う夢見た!と書き込む。独身の人は一回でいい。
いや、て言うかそもそもSNSに書く必要がないな。旦那に一回言ったらそれでもう満足する。それでSNSに書くことがないなと思っていた訳だ。逆に独身の人が朝から晩までSNSにいる理由もわかる。
増田さんが2日もSNSに居なくて寂しかったとか言われてハァ?何言うとんねんと思ってたけど、根本的に家族というものがいて寂しさと無縁の生活を送っているものと、基本がシングルであるものには大きな断絶がある。在宅で独身の人が2日SNSに顔を出さなければ一切誰ともコミュニケーションを取らない事になるけど、私は別にSNSに顔を出さなくても生身の人間とコミュニケーションをしている。ので全然危機感がない。そりゃ時間感覚が違う。
コロナのご時世だからそれがより顕著なんだろうが、独身の人は自分で喋る場に出ていかなければ一生喋る場がないんだ。仕事は置いといて友人とかと。だからSNSに入り浸り通話をしまくり1日中茶をしばき必死に遊ぶ予定を取り付けるんだ。ずっとずっと、友人の重要性みたいなものが周囲とずれてる気がしてなんでだろうと思ってたけど上位互換を所持しているから重要度が低かったんだ。
自分はずっと子供がいるかいないかに置いて発生する断絶だと思っていたけど、単にこれは家族がいるかいないかの断絶だ。まあ家族が居ても一切会話がないとかなら独身寄りになるだろうけど……。
別に友人が必要ないって話ではない。自分は家族も友人も大事だけど、家族がいる分割けるリソースが確実に減る。コミュニケーションリソースを100%友人関係に注ぐ人とどうしたって格差が出る。子供が居たらより減るんだろうな。いやあほんと、5兆回言われてるのはわかるんだけど、子持ちと独身の比較にしか対応されない話だと思ってた。よく考えたら独身と既婚だけでも差が出るよな。なんで独身側だと思ってたんだろう………。
真理ですな。文才あるね。 雑誌のコラム書けるよ。